ただ、幸せを願っただけなのに――中江有里さんが罪を犯し愛を諦めた母娘の半生を描く『愛するということは』が刊行
女優、作家、そして歌手として活躍する中江有里さんの長篇小説『愛するということは』が新潮社より刊行されました。
あらゆる母娘に、愛は存在するのか?
主人公の里美は、娘の汐里と2人暮らし。若い頃の前科が原因で家族とは疎遠となり、やがて生活に困窮した里美はある罪を犯してしまいます。里見は愛を夢見て、他者を妬み、やがて成長した汐里は愛を求めて、姿を消します。一度は訣別したふたりが、再び巡りあったとき……。
中江さんは、全編を通じて、「あらゆる母娘に、愛は存在するのか」を問うています。
【あらすじ】
ママ、けいさつにつかまらないでね――。
里美は、娘の汐里と2人で暮らしている。若い頃の前科が原因で家族とは疎遠となり、やがて生活に困窮した里美は罪を犯してしまう……。愛を夢見て、妬んだ里美と、愛を求めて、姿を消した汐里。一度は訣別したふたりだが、再び巡りあい、そして……。あらゆる母娘に、愛は存在するのか。
<直木賞作家・桜木紫乃さん 大絶賛!>
読み進むごとに、あの日果たせなかった「愛」が積もっていった。誰にでも等しく人生はある。許されても許されなくても、ひとつの人生を生ききるしかない。
涙で書かれた家族の歴史に、最後まで頁をめくる手が止まらなかった。
著者プロフィール
中江有里(なかえ・ゆり)さんは、1973年生まれ、大阪出身。法政大学卒業。1989年芸能界デビュー。多数の映画、ドラマに出演。2002年「納豆ウドン」で第23回BKラジオドラマ脚本懸賞最高賞を受賞。産経新聞にコラム「直球&曲球」連載。多数の週刊誌や月刊誌に書評を寄稿。文庫解説も多く手掛け、読書家としても知られ、近年は読書をテーマにした講演も全国で行っている。
著書に『残りものには、過去がある』『万葉と沙羅』『水の月』など。
愛するということは 中江 有里 (著) |
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