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安野モヨコさんが人間の本質に向き合った『プレイボーイ団地/脂肪と言う名の服を着て』が刊行

漫画家・安野モヨコさんのデビュー35周年を記念した選集の第2弾、『プレイボーイ団地/脂肪と言う名の服を着て』が小学館より刊行されました。

 

嫉妬、あざむき、美醜。怖い女。 こんなにも女性の内面を浮き彫りにする漫画はあっただろうか……

『プレイボーイ団地/脂肪と言う名の服を着て』は、人間の「本質」に向き合い描いた4つのストーリーを、連載時のカラーを再現して収録。

単行本初収録となる「プレイボーイ団地」のほか、「カメレオン・アーミー」「観覧車」を含む「怖い女」の傑作集となっています。装丁デザインは、大島依提亜さんが担当。

 
【収録作品】

#1『プレイボーイ団地』 ※初単行本化作品
女をバカにするヤツには、恐ろしい結末が待っている――。日々「最低の現場」を覗き見するのは、幽体離脱するひきこもりの女!?
2002年「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載され、大きな反響を呼んだ未完の傑作全4話を連載時のカラーも再現し収録。

#2『観覧車』 ※初単行本化作品
虚言にあふれる密室空間。欺きの心理が、凝縮された傑作。

#3 『カメレオン・アーミー』
気づけば自分と同じ服、同じメイク、同じ言葉づかい。見下していた相手に完コピされ、自分より美しくなってもてはやされ始めたら……。虚無感が巧みに表現された、恐怖の物語。

#4 『脂肪と言う名の服を着て』
やせれば人は、綺麗になれるのか――。
妬みや他者への誹謗中傷など、陰湿な人間模様を描きつつも、真の「美」とは何かを追求した話題作。

 

著者プロフィール

安野モヨコ(あんの・もよこ)さんは、東京都出身。高校3年生で漫画家デビュー。代表作に『ハッピー・マニア』(1995年、祥伝社)や『働きマン』(2004年、講談社)などがある。

少女漫画誌「なかよし」(講談社)で連載したファンタジー漫画『シュガシュガルーン』(2003年)で第29回講談社漫画賞、『鼻下長紳士回顧録』(祥伝社)で第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。現在は「FEEL YOUNG」(祥伝社)で『後ハッピーマニア』を連載中。

★公式Xアカウント:https://x.com/anno_moyoco
★「安野モヨコ選集」公式サイト:https://www.shogakukan-cr.co.jp/special/annomoyoko/

 

安野モヨコ選集 プレイボーイ団地/脂肪と言う名の服を着て
安野 モヨコ (著)

ここは戦場。恐ろしい女たちの4つの物語。

選集第二弾は、人間の「本質」に向き合い描いた4つのストーリーを集成。
こんなにも女性の内面を浮き彫りにする漫画はあっただろうか……。
単行本初収録となる注目作『プレイボーイ団地』のほか、『カメレオン・アーミー』『観覧車』を含む「怖い女」の傑作集。

<既刊>

安野モヨコ選集 さくらん
安野 モヨコ (著)

第二章(全3話67P)を初収録した決定版

デビュー35周年を記念し「安野モヨコ選集」プロジェクト、始動。
遊郭の世界を丁寧に描き、映像化もされた『さくらん』が第一弾を飾る。

本作は、2001年から2003年まで「イブニング」(講談社)にて女性読者に向け連載された時代劇漫画だ。今回の選集では、2005年に特別掲載された幻の第二章(計3話・計67ページ)を初めて単行本に完全収録。最新の印刷技術でカラーもモノクロも原稿から版面を細部まで美しく再現。
さらには、著者が描きセレクトした江戸の美人画も巻末に収載。
耽美な世界を存分に味わえる、特別な一冊をお楽しみいただきたい。

人より多くもらうものは 人より多く憎まれるーー
そこは嫉妬が渦巻く女の世界。

身売りされた幼ききよ葉は、やがて吉原の花形へと上り詰める。
気性の荒さと器量。知性と策略。
花魁として生きる術を身につけたきよ葉がトップに立つのは、たやすいことだった。

だが、華ある世界の裏側は、過酷だ。
型破りなきよ葉に敵は多く、幾度となく罰を受け、傷めつけられ、貶められる。
気の強さの影に見え隠れする、折れそうで、でも苦しいほどにまっすぐな心。

本作を読み終えた後はきっと、

「自分らしく生きる」
「たくましく生きていく」

そう、思えるに違いない。

 
【関連】
安野モヨコ選集公式サイト

 


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