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朱川湊人さん「第133回直木賞」受賞作『花まんま』が鈴木亮平さん・有村架純さん出演で映画化

『花まんま』(文春文庫)書影

『花まんま』(文春文庫)書影

2005年に第133回直木賞を受賞した朱川湊人さんの短編集『花まんま』(文春文庫)が、2025年春に東映配給の劇場映画として全国公開されることが決定しました。鈴木亮平さんと有村架純さんが兄妹役で初共演します。

 

朱川湊人さんの直木賞受賞作『花まんま』が映画化! 2025年春、全国公開

「花まんま」とは、子どものままごと遊びで作った“花のお弁当”を意味し、大切なひとへ贈り届けるキーアイテムとなります。

 
幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。それには、信じられないような理由があって……。

記憶の濃淡を丁寧に語り分けながら、人間の哀しさや温かさを繊細に織り込む 巧みな筆致で評価されている作家・朱川湊人さんの代表的作品『花まんま』が、初版からおよそ20年の時を経て、2025年春に東映配給の劇場映画として全国公開されます。

 
<原作者・朱川湊人さんからのコメント>

私が書いた『花まんま』は八十枚ほどの短編で、もともとは子供である俊樹とフミ子の物語でした。今回の映画化の際には、原作をそのままに生かしつつストーリーを膨らませ、見事に世界を広げていただきました。私の手が届かなかったところにまで気持ちが届いていて、原作者冥利に尽きるというものです。さらに存在感のある出演者の方々には期待が高まるばかりで、まさに私一人では見ることができなかった『花まんま』です。

 

著者プロフィール

朱川湊人(しゅかわ・みなと)さんは、1963年生まれ、大阪出身。慶應義塾大学卒業。出版社勤務をへて著述業に。2002年「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。

2015年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞、2017年に大阪の少年を主人公にした短編集『花まんま』で直木賞を受賞。

作品はほかに『都市伝説セピア』『さよならの空』『いっぺんさん』『無限のビィ』、初の児童書『時間色のリリィ』など多数。

 

映画「花まんま」について

(c)2025「花まんま」製作委員会

(c)2025「花まんま」製作委員会

【ストーリー】

「花まんま」それは、大切な人に贈る小さな花のお弁当 。

大阪の下町で暮らす二人きりの兄妹。兄・俊樹は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた。妹の結婚が決まり、親代わりの兄としてはやっと肩の荷が下りるはずだったのだが、遠い昔に二人で封印したはずの、フミ子の〈秘密〉が今になって蘇り……

 
<作品情報> ※敬称略

■公開時期:2025年春 全国公開

■キャスト:鈴木亮平、有村架純

■原作:朱川湊人『花まんま』(文春文庫) ※第133回直木賞受賞作品
■企画協力:文藝春秋

■監督:前田 哲(『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『そして、バトンは渡された』『九十歳。何がめでたい』ほか)
■脚本:北 敬太

■映画コピーライト:(c)2025「花まんま」製作委員会

■配給:東映

★公式HP:https://hanamanma.com

 

花まんま (文春文庫)
朱川 湊人 (著)

【第133回直木賞受賞作「花まんま」映画化決定!】

まだ幼い妹がある日突然、母のお腹にいた時のことを話し始める。それ以降、保育園をぬけだし、電車でどこかへ行こうとしたり、習ったことの無い漢字を書いたり。そして、自分は誰かの生まれ変わりだと言い出した…(表題作「花まんま」)。

昭和30~40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公たちの思い出が語られる。ちょっと怖くて不思議なことや、様々な喜びやほろ苦さを含む物語に、深い感動と懐かしさがせまる傑作短篇集。

解説・重松清

 
【関連】
映画「花まんま」公式サイト

 


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