本のページ

SINCE 1991

【第13回三好達治賞】黒岩隆さん『青蚊帳』が受賞

大阪市は2月16日、第十三回三好達治賞の受賞作を発表しました。

 

第十三回三好達治賞 受賞作品

大阪市は、2月9日に大阪市役所内で選考委員会を開催し、第十三回三好達治賞の受賞作を決定しました。

■受賞作
黒岩隆(くろいわ・たかし)さん
『青蚊帳(あおかや)』(思潮社)

※受賞詩集の一部が文藝春秋社『文學界』5月号に掲載されます。

選考委員は、以倉紘平さん(委員長/詩人)、池井昌樹さん(詩人)、高橋順子さん(詩人)、岩阪恵子さん(作家)。

 
黒岩隆さんは、1945年、愛知県名古屋市生まれ。広島大学医学部卒業。精神科医。詩誌「歴程」同人。2006年に『海の領分』で日本詩歌句大賞(詩部門)を、2017年に『青蚊帳』で歴程賞を受賞。

黒岩隆さんには、賞金100万円と福井県特産品が贈られます。贈呈式は3月23日13時30分より大阪市中央公会堂で開催。

 
※受賞の言葉、選考理由など詳細は、http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/keizaisenryaku/0000426162.html をご覧ください。

 
なお、今回、全国から175作品が寄せられて、次の5作品が最終候補作となっています。

【最終候補詩集】
『どこからか』(尾崎与里子さん/書肆夢)
『蛙』(菊田守さん/砂子屋書房)
『青蚊帳』(黒岩隆さん/思潮社)
『右から二番目のキャベツ』(服部誕さん/書肆山田)
『あのとき冬の子どもたち』(峯澤典子さん/七月堂)

 

三好達治賞について

三好達治賞は、大阪で生まれ育ち、大きな業績を残した、昭和を代表する詩人・三好達治を顕彰するとともに、その年の最も優れた詩集を発表した詩人にこの賞を贈ることにより、「文学界の人材育成と共に、詩を通じて豊かな芸術文化の意識高揚を図ること」を目的とする文学賞です。

大阪市が主催。福井県、編集工房ノアが協賛、読売新聞大阪本社が後援。応募作及び推薦作(主催者が関係先に依頼)から、選考委員会において受賞作1点が選ばれます。

 

三好達治について

三好達治は、明治33年(1900年)大阪生まれ。昭和を代表する詩人で、昭和9年に堀辰雄や丸山薫らと「四季」を創刊。その同人には萩原朔太郎、室生犀星、井伏鱒二、中原中也、杉山平一などがおり、後に「四季派」と呼ばれ、後世の詩人に多大な影響を与えました。

 

青蚊帳
とくとくと 夢の中を流れる渓流に 指を差し入れ 星霜かけて あなたを一体 削り出そう (「臼杵磨崖仏」) 空室のアパートの横木に、灯りのように点る深紅の柿の実、出航を告げる波止場へ寄せては返す金色の波、石仏の静かな微笑のように岸辺に揺れる桔梗、あの人が着ていたミモザ色のセーター、蚊帳の中から見た青い空―。闇の中で瞬間に明滅する無数の時間を、巡りあう季節を彩る光と色に重ねて描く19篇、6年ぶりの新詩集。

 
【関連】
大阪市:報道発表資料 第十三回「三好達治賞」受賞者が決定しました

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です