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飛鳥新社がライト文芸の新レーベル「with stories」を創刊! 能登半島地震復興に1%支援、開始

『変な家』などの版元である飛鳥新社は、ライト文芸の新レーベル「with stories」を創刊し、第1弾として文月蒼さん著『水槽世界』と高橋びすいさん著『ハジマリノウタ。』の2冊を刊行しました。

 
『水槽世界』は、対人関係が苦手な主人公が自身の特殊な能力に翻弄されながらも成長してゆく青春ファンタジー。不器用な恋心が胸を打つラブストーリーです。東京中野物語2022文学賞の最終候補に選ばれ、審査委員からも激賞された作品。

『ハジマリノウタ。』は音楽ユニットを組んだ男女が本当の居場所を見つける物語で、青春の喜怒哀楽をポップに描いたエンターテインメント小説です。ともに巻頭からマンガではじまるなど、作品の世界を大いに楽しめる内容になっています。

 

ライト文芸の新レーベル「with stories」

これまでも物語作品として『夢をかなえるゾウ』『変な家』などのミリオンセラーを出してきた飛鳥新社では、停滞する出版業界において、オリジナリティーあふれる面白い作品をもっと世に送りたい、物語の持つ凄さをもっと体感してほしいという想いから、このたび、読み物の入り口にあたるライト文芸というジャンルで新レーベルを立ち上げることにしました。

 
レーベル名は、「with stories」。物語には人を鼓舞したり、勇気づける大きな力があります。不確実な時代だからこそ、一歩踏み出す勇気を持つことの大切さを伝えたい。また、その原動力の一助になりたいという気持ちで「with stories=物語とともに」という名を冠しました。

 
本レーベルは、「感動と勇気」を物語とともに提供していきます。心が癒され、満たされ、明るく前向きな気持ちになれる最高のエンターテインメント作品を刊行していきます。

 
◆「with stories支援プロジェクト」を始めます

レーベルのローンチにあたり、物語が一歩踏み出す力になれたらという本レーベルの想いを込めて、本書の売上の一部を「能登半島地震復興支援」へ寄付します。物語とともに、前に踏み出す人たちを応援していきます。

この取り組みは「with stories1%支援プロジェクト」と命名し、本体価格の1%(紙の書籍が一冊売れるごとに12.73円ずつ)を寄付します。

長期的な活動として、本を売り続けることで被災地に寄り添いながら継続的な支援をしていきます。

 

「with stories1%支援プロジェクト」の対象書籍

 
■東京中野物語文学賞から生まれた純愛青春ファンタジー『水槽世界』(文月 蒼さん)

友達0人の陰キャ高校生・橘海人は、「人の心に棲みつく魚が見える」という能力を持っている。魚を通して相手の気持ちや人となりがわかってしまうため、対人関係が苦手だったのだが、ひょんなことからクラスメイトの桜庭澄歌と仲良くなる。

友達として次第に彼女に惹かれていく海人。そんな中、二人の前に魚を食べて回る巨大なクジラが現れる。澄歌の魚も狙われ、守りたいと思う海人だが、その矢先に能力を失ってしまう――。

二人は鯨を止めるため、夏祭りの夜にある作戦を立てる。果たして海人は澄歌と魚を守ることができるのか?

 
<著者:文月蒼(ふみづき・あおい)さん プロフィール>

1995年生まれ、北海道出身。かに座、A型。「東京中野物語2022 文学賞」最終選考作品にノミネートされた本書がデビュー作。好きな魚はナポレオンフィッシュ。

 
【文月蒼さん コメント】

〇作家を志した理由
私は小さな頃から文章を考えるのが好きでした。友達に手紙を書くのも、授業で作文をするのも、日記をつけるのも、どんな内容でも考えている間はわくわくしました。
会社員として仕事をするうちに、そんな気持ちもすっかり忘れていましたが、昔の日記を見つけた時に思い出すことができました。
なので、就職活動の志望動機のように考え込まれたものは何もなく、ただ、純粋に楽しくて、わくわくするからというのが理由です。

〇今作の執筆背景や意図(作品に込めた想い)
この作品を思いついたのは深夜の長距離バスの中でした。停まったバスの窓から見る外は真っ暗で、怖い人がいたらどうしようと思いました。そこから、一目で人の善悪の区別がつけばいいのになと思い、水槽世界の設定を考えつきました。
作品は「他者との違いを受け入れる」、「多様性」がテーマの1つです。違う考え方、ものの感じ方、見た目などをできるだけ受け入れていく。同じように、自分も受け入れてもらえるように踏み出していく。この作品が、住み心地の良い世界を作ろうとするみなさまの、勇気の一助になれたらいいなと思っています。

 
■青春のもどかしさを音楽にのせて――感動のエンターテイメント小説『ハジマリノウタ。』(高橋びすいさん)

学年一の秀才・乙井奏太が今、一番興味を持っているのは音楽。ひとり寂しくキーボードで練習しているが、絶望的に歌が下手で満足に音楽活動ができないでいる。

ある日、カラオケ店で美声を轟かせている歌姫を偶然見つける。その声の主はなんと同じクラスの落ちこぼれ陰キャ女子の弦川瑠歌だった。圧倒的な歌唱力にほれ込んだ奏太は瑠歌にアプローチして音楽ユニットを結成する。

念願の学園祭のステージに出場することになった二人。が、思いもよらぬところから奏太と瑠歌の前に出場を阻むライバルが出現する。そしてユニット存続の危機が! 二人は一縷の望みをかけてステージへ向かう――

 
<著者:高橋びすい(たかはし・びすい)さん プロフィール>

千葉県出身。牡羊座、O型。ラノベ作家、シナリオライター。主な作品に『エヴァーラスティング・ノア この残酷な世界で一人の死体人形を愛する少年の危険性について』(MF文庫J)、『私より強い男と結婚したいの』(ファンタジア文庫)、『コードギアス 反逆のルルーシュ外伝 白の騎士 紅の夜叉』(HJノベルス)、漫画エンジェルネコオカ「サイレント・ライオット」(シナリオ)などがある。好きな楽器はエレキギターとアコースティックギター。

 

水槽世界
文月 蒼 (著)

東京中野物語2022文学賞発
純愛100%のラブストーリー

友達0人の陰キャ高校生・橘海人は、「人の心に棲みつく魚が見える」という能力を持っている。魚を通して相手の気持ちや人となりがわかってしまうため、対人関係が苦手だったのだが、ひょんなことからクラスメイトの桜庭澄歌と仲良くなる。友達として次第に彼女に惹かれていく海人。
そんな中、二人の前に魚を食べて回る巨大なクジラが現れる。澄歌の魚も狙われ、守りたいと思う海人だが、その矢先に能力を失ってしまう――。二人は鯨を止めるため、夏祭りの夜にある作戦を立てる。果たして海人は澄歌と魚を守ることができるのか?

ハジマリノウタ。
高橋 びすい (著)

学年一の秀才こじらせ男子と
落ちこぼれ陰キャ女子が奏でる青春物語

?県下有数の進学校に通う乙井奏太は学年一の秀才。今、一番興味を持っているは音楽だが、勇気が出ずにクラスメイトには隠している。一人でキーボードを練習しているが、絶望的に歌が下手で満足に音楽活動をできずにいた。
?ある日、クラスメイトとカラオケに行った奏太が一人でエスケイプしていると、部屋からとても上手な歌が聞こえてきた。中を覗き込むと、そこには同じクラスの落ちこぼれ陰キャ女子、弦川瑠歌の姿が。
?彼女の美声にほれ込んだ奏太は彼女を誘って音楽ユニットを作ろうとアプローチを試みるのだが――。

 
【関連】
「水槽世界」試し読み | 株式会社 飛鳥新社
「ハジマリノウタ。」試し読み | 株式会社 飛鳥新社

 


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