本のページ

SINCE 1991

「植物の牧野・動物の平岩」と並び称された男の痛快ノンフィクション『愛犬王 平岩米吉』が加筆修正のうえ文庫化

2005年に第12回小学館ノンフィクション大賞を受賞した、片野ゆかさん著『愛犬王 平岩米吉 「日本を代表する犬奇人」と呼ばれた男』が加筆修正のうえ文庫化され、ヤマケイ文庫より刊行されました。

 

第12回小学館ノンフィクション大賞受賞作『愛犬王 平岩米吉』が文庫化

 
<村井理子さん、加門七海さん、高橋源一郎さん、推薦!>
「感動しながら読んだ。途中で何度も涙した」
――村井理子さん(翻訳家・エッセイスト)

「これは犬と暮らす人、動物と暮らすすべての人に読んでほしい」
――加門七海さん(作家)

「かつて平岩米吉という最高に素敵でクレージーな人間がいた。頁を開いて、ぼくと同じようにぶっ飛ばされてください」
――高橋源一郎さん(作家)

 
戦前から戦後にかけて、狼をはじめとするイヌ科動物を独学で研究し、雑誌『動物文学』を立ち上げた平岩米吉という人物がいました。

動物行動学の父・ローレンツに先駆けて自宅の庭で犬、狼、ジャッカル、狐、ハイエナと暮らしながら動物を徹底的に観察。『シートン動物記』『バンビ』といった動物文学を初めて日本に紹介し、フィラリアの治療開発に私財と心血を注いだ、偉大なる奇人の物語です。

 
本書は在野の研究者や作家が多彩に活躍していた時代の記録でもあります。文庫化にあたり、往時の様子を収めた貴重な写真と作家の直筆原稿を収録。解説は村井理子さん。

 

本書の構成

第1章 狼に憧れた神童

第2章 白日荘のにぎやかな住人

第3章 動物文学に集う人々

第4章 愛犬の系譜

第5章 戦火のなかの動物

第6章 犬は笑うのか?

第7章 狼との対話

第8章 奇人先生の愛した犬たち

文庫版あとがき

解説 村井理子

 

著者プロフィール

片野ゆか(かたの・ゆか)さんは、1966年生まれ、東京都出身。2005年に『愛犬王 平岩米吉伝』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞を受賞。

犬をはじめとする動物に関わる本を手掛け、『セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅』『ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い』『動物翻訳家 心の声をキャッチする、飼育員のリアルストーリー』『平成犬バカ編集部』(以上、集英社)など著書多数。
話題を呼んだ『北里大学獣医学部 犬部!』(ポプラ社)は映画化、コミック化されている。

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です