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加納朋子さん〈駒子〉シリーズ、20年ぶりの最新作『1(ONE)』が1月11日(ワンワンワンの日)に刊行

加納朋子さん著『1(ONE)』

加納朋子さん著『1(ONE)』

『ななつのこ』から始まる、加納朋子さんの〈駒子〉シリーズ20年ぶりの最新作『1(ONE)』が、2024年1月11日に東京創元社より刊行されます。購入特典として、書き下ろし掌編QRコード掲載&初回限定ポストカード封入。

 

20年ぶりの人気シリーズ最新作

〈駒子〉シリーズは、〈日常の謎〉の名手・加納朋子さんのデビュー作である、第3回鮎川哲也賞受賞作『ななつのこ』から始まった、〈日常の謎〉の金字塔。主人公の短大生・入江駒子が童話集『ななつのこ』と出会い、その作家とファンレターでやり取りをしたことから始まる、謎に彩られた日常を描いた心温まるミステリです。これまでに『ななつのこ』『魔法飛行』『スペース』の3作が刊行されています。

シリーズ既刊『ななつのこ』『魔法飛行』『スペース』(すべて創元推理文庫)

シリーズ既刊『ななつのこ』『魔法飛行』『スペース』(すべて創元推理文庫)

そして、2004年に刊行された第3作『スペース』から、20年ぶりに上梓される最新作『1(ONE)』では、大学生の玲奈を中心としたある家族と、愛犬との交流が軸に描かれています。

 
【あらすじ】

大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップしたところ、読者から感想コメントが届く。玲奈はその読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになり……。短大生の駒子が童話集『ななつのこ』と出会い、その作家との手紙のやり取りから始まった、謎に彩られた日々。作家と読者の繋がりから生まれた物語は、愛らしくも頼もしい犬が加わることで新たなステージを迎える。

 
小説を書いた玲奈とその読者とのやり取りは、かつて駒子が『ななつのこ』の著者と手紙でやり取りをしたことを彷彿とさせます。作家と読者の繋がりから生まれた物語と謎解きは、愛らしくも頼もしい犬が加わることで、新たなステージを迎えるのです。本書に登場する玲奈とゼロが、駒子とどう関係するのかというと……。それは、読んでのお楽しみ!

 
さらに〈駒子〉シリーズといえば、十日町たけひろ(旧名:菊池健)さんによる素敵なイラストも大きな魅力のひとつ。今作でも素敵なカバーイラストや扉絵を手掛けています。

 

『1(ONE)』購入者特典について

東京創元社は、書籍『1(ONE)』を購入した読者に、ふたつの特典を用意しました。

 
(1) 書き下ろし特別掌編が読めるQRコード付き

帯に『1(ONE)』の書き下ろし特別掌編を、十日町たけひろさんの描き下ろしイラスト付きで、Web上で読めるQRコードが付いています。
詳細については帯をご覧ください。
※公開は2025年1月31日までとなります。

 
(2) 初回限定ポストカード封入

初回限定特典として、ポストカードを挟み込んでいます。
※特典はなくなり次第終了となります。

 

人気作家の方々からお祝いコメント!

第一線で活躍する作家の方々が、刊行を記念したお祝いの言葉を寄せています。

 
◆相沢沙呼さん
『日常の謎』を愛するすべての愛好家が待ち望んでいた続編! 驚きと優しさに包まれたあの感動と再会できる日を、ずっと待っていました。

◆大崎梢さん
唯一無二の信頼関係に泣けるやら羨ましいやら。読み進めれば駒子との再会もあって。私にも不動の友がいた!

◆北村薫さん
加納さんから、最初の本『ななつのこ』を頂戴しました。サイン入り。一九九二年九月二十五日発行の本なのに、サインの日付は九月十八日。いってみれば、ヒロイン《駒子さん》誕生前からのご縁ですよ――というメッセージです。
書くべきものを、内に持っていらっしゃる。いずれは、それが形になったことでしょう。しかしながら、本に添え、わたしの書いたものが背中を押したところがある――といっていただき、うれしかったのを、はっきり覚えています。
《私の名前は入江駒子という》――登場の言葉が書かれてから時が流れました。シリーズ四作目の刊行を知り、懐かしい道を行き、大切な人にまた会える喜びを感じています。

◆鯨統一郎さん
この本は大切な友だちのような本です。一緒に泣いて笑って考えてくれる。きっとあなたも友だちになれると思います。

◆雫井脩介さん
優しい眼差しに満ちた世界に胸が暖かくなる。日常とは、何かを喪いながら何かを守っていくことの現在地なのだ。

◆辻村深月さん
初めて駒子に出会ったのは、作中の彼女と同じ学生時代。今どんな彼女に新しく会えるのか、とても楽しみにしています。

 

著者プロフィール

加納朋子(かのう・ともこ)さんは、1966年生まれ、福岡県出身。文教女子大学短期大学部卒業。1992年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。

1995年「ガラスの麒麟」で第48回日本推理作家協会賞、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。主な著書に〈駒子〉シリーズのほか、『掌の中の小鳥』『ささら さや』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』『空をこえて七星のかなた』などがある。

 

1(ONE) (創元クライム・クラブ)
加納 朋子 (著)

に彩られた日々の中で、
あなたは私の一番になった
『ななつのこ』から始まる〈駒子〉シリーズ、20年ぶりの最新作!

装画:十日町たけひろ
装幀:柳川貴代

<既刊>

ななつのこ (創元推理文庫)
加納 朋子 (著)

【第3回鮎川哲也賞受賞作】
短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ! こうして始まった駒子と作家のやりとりが鮮やかにミステリを描き出す、フレッシュな連作長編。

魔法飛行 (創元推理文庫)
加納 朋子 (著)

妙な振る舞いをする女の子、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イブの大事件……文章修業を始めた駒子が近況報告のように綴る物語は、謎めいた雰囲気に満ちている。ややあって届く返信には、物語が投げかける謎に対する明快な答えが! デビュー作『ななつのこ』に続く会心の連作長編ミステリ。

スペース (創元推理文庫)
加納 朋子 (著)

この手紙の中にも謎はあったでしょう?――十数通の手紙に描かれた学生生活、そして“書かれなかったある物語”とは。『ななつのこ』『魔法飛行』に続く駒子シリーズ第3作、待望の文庫化。

 
【関連】
加納朋子『1(ONE)』特設サイト-東京創元社
試し読み|1(ONE)

 


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