【第55回講談社絵本賞】降矢ななさん『クリスマスマーケット ~ちいさなクロのおはなし~』が受賞
講談社は4月15日、第55回講談社絵本賞の受賞作を発表しました。
第55回講談社絵本賞の受賞作が決定!
第55回講談社絵本賞の受賞作品は次の通りです。
<第55回講談社絵本賞 受賞作品>
文・絵:降矢なな(ふりや・なな)さん
『クリスマスマーケット ~ちいさなクロのおはなし~』(福音館書店)
受賞者の降矢ななさんは、1961年生まれ、東京都出身。スロヴァキア共和国ブラチスラヴァ美術大学にて石版画を学ぶ。絵本に『まゆとおに』などの「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ、『めっきらもっきら どおんどん』『きょだいな きょだいな』『ちょろりんと とっけー』『たあんき ぽおんき たんころりん』『あいうえおうた』『ねえ どっちがすき?』『ずんずんばたばたおるすばん』『えんどうまめばあさんと そらまめじいさんの いそがしい毎日』(以上、福音館書店)、「おれたち、ともだち!」シリーズ(偕成社)など多数。スロヴァキア共和国在住。
受賞作の『クリスマスマーケット ~ちいさなクロのおはなし~』は、最近、日本でも目にすることが増えてきた、クリスマスマーケットを舞台にしたお話です。中央ヨーロッパのスロヴァキアに暮らす降矢ななさんは、毎年クリスマスシーズンになると、近くのクリスマスマーケットに行って、クリスマスのかざりを買ったり、はちみつワインを楽しんだりするのが恒例になっているそうです。そんな降矢さんが日本の子どもたちに、本場のクリスマスマーケットの魅力とわくわく感、そしてあたたかさを感じてもらいたいと、このお話を描きおろしました。
受賞者の降矢ななさんには、賞状と記念品および副賞として100万円が贈られます。
選考委員は、きむらゆういちさん、高畠純さん、武田美穂さん、土居安子さん、松成真理子さん。
講談社絵本賞について
「講談社絵本賞」は、2018年まで開催されていた講談社出版文化賞の一部門「絵本賞」を引き継ぎ、絵本において新分野を開拓し、質的向上に寄与した優秀な作品に対して贈呈される絵本賞です。
なお、講談社出版文化賞は、1970年(昭和45年)に講談社が創業60周年記念事業の一環として創設。さしえ賞(挿絵)、写真賞(写真)、ブックデザイン賞(装幀)、絵本賞(絵本)の4部門で構成されていました。
4部門のうち、写真賞・さしえ賞・ブックデザイン賞については、2018年度で終了となり、絵本賞は「講談社絵本賞」と改称し、引き続き単独で運営されることとなりました。
クリスマスマーケット ちいさなクロのおはなし (日本傑作絵本シリーズ) 降矢 なな (著) 12月、街のひろばにクリスマスマーケットがたちました。 朝、焼き栗売りのおばさんが店を開けていると、クリスマスツリーのほうからなきごえがします。そこにいたのは子犬でした。やがてクロと名づけられた子犬は、クリスマスマーケットでみんなの人気者になります。 ある日、なーちゃんという女の子がやってきました。リュックからは、ぬいぐるみの犬「スノゥ」が顔をのぞかせています。なーちゃんはクロに話しかけ、スノゥを紹介してくれました。 なーちゃんはクロにあいさつをした後、男の子にぶつかった拍子に、なんとスノゥを落としてしまいます。でも、なーちゃんは気づかずにどこかへ行ってしまいました。 それを見ていたクロは、クリスマスマーケットの中を駆け回り、なーちゃんにスノゥを届ける冒険に出るのです……。 クリスマスに親子で楽しむのにぴったりの、心あたたまる絵本。 |
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