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維新の歴史は一閃の刃から始まった――阿野冠さん『蛍の光 長州藩士維新血風録』が刊行

阿野冠さん著『蛍の光 長州藩士維新血風録』(徳間書店)

阿野冠さん著『蛍の光 長州藩士維新血風録』(徳間書店)

阿野冠さんの書き下ろし歴史小説『蛍の光 長州藩士維新血風録』が徳間書店より刊行されました。

 

暗殺から始まる大逆転劇!

 
【あらすじ】

維新の歴史は一閃の刃から始まった――。

「長州五傑」のメンバーとして明治政府草創期の中枢を担った「工学の父」山尾庸三と「初代総理大臣」伊藤博文。ふたりには墓場まで持っていくと誓った秘密があった……。

高杉晋作の指揮のもと、英国公使館を焼き討ちし、尊攘の機運高まる長州藩。
一味に加わった山尾庸三は、書生部屋で同室の伊藤俊輔とともに、孝明天皇の退位を説く幕府の御用学者・塙次郎を暗殺する。だが断末魔の形相が夜ごとよみがえり、気鬱に陥る山尾。

最高幹部の桂小五郎の後押しで、のちに「長州五傑」と呼ばれる五人のひとりとしてイギリスへ藩費留学することに。その中には相棒の伊藤もいた。
山尾の任務は「工業立国」の基盤を学ぶこと。だが彼の裡には、己が殺めた塙次郎の遺志である障害者政策があった。

暗殺から始まる大逆転劇!
魂を揺さぶる書下し時代長篇

 
<直木賞作家・今村翔吾さんほか推薦!>

材を選ぶに眼がある。構を成すに才がある。物語を編むに志がある。
読み終えた後、よく聴く「あれ」を耳にすれば、きっとこの男の一生が蘇るはずだ。
――作家 今村翔吾さん

挫折、失敗、後悔を繰り返しながら成長した幕末の長州藩士の物語は、同じく混迷の時代を生きる現代の若者に勇気と希望を与えてくれる。
幕末歴史小説の新たな傑作が誕生した。
――文芸評論家 末國善己さん

幕末から明治への激動の年月を共に駆け抜けた山尾庸三と伊藤俊輔の苦悩と葛藤、そして果てしない情熱を、阿野冠がまざまざと鮮やかに浮かび上がらせた。
今の私たちに必要なものとはなんなのか、深く考えさせられる。
――八重洲ブックセンター京急上大岡店 平井真実さん

 

著者コメント

テロリストの悲哀を詠んだ石川啄木の「ココアのひと匙」と資料を読み込み、今回初めて歴史小説に手を染めました。工学の父となる山尾庸三・初代総理大臣となる伊藤博文、二人の主人公を描いております。いつの日か本にしたかった題材だったので、30歳の最後の最後で形になり感慨無量です。

是非、散歩ついでに最寄りの書店か八重洲ブックセンター京急上大岡店で本作を探してみて下さい。
暗殺から始まる長州藩士たちの物語が多くの読者様に届きますように……。

 

著者プロフィール

撮影:松山勇樹

撮影:松山勇樹

阿野冠(あの・かん)さんは、1993年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業。芸能活動のかたわら、雑誌「小学四年生」に小説を連載、14歳で作家デビュー。

2009年、初の単行本『ジョニー・ゲップを探して』を刊行。2011年、阿野冠名義で『花丸リンネの推理』を刊行。第23回・第24回・第25回松本清張賞最終候補。

その他の著書に『荒川乱歩の初恋 高校生探偵』『バタフライ』『君だけに愛を』がある。本作は初の時代小説となる。

 

 


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