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【令和2年度吉川英治賞】文学賞は該当作なし 新人賞は今村翔吾さんと呉勝浩さん、文庫賞は「十二国記」シリーズ

令和2年度吉川英治賞各賞が決定!

令和2年度吉川英治賞各賞が決定!

講談社は3月2日、第54回吉川英治文学賞および第41回吉川英治文学新人賞、第5回吉川英治文庫賞の受賞作を発表しました。

なお、吉川英治賞各賞の贈呈式は例年は4月に開催されていましたが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大の景況で、延期となりました。

 

令和2年度吉川英治賞各賞が決定!

令和2年度の吉川英治賞の各賞は次の通りです。

 
■第54回吉川英治文学賞

該当作なし

選考委員:浅田次郎さん、五木寛之さん、北方謙三さん、林真理子さん、平岩弓枝さん、宮城谷昌光さん

 
■第41回吉川英治文学新人賞

◎今村翔吾(いまむら・しょうご)さん
『八本目の槍』(新潮社)

◎呉勝浩(ご・かつひろ)さん
『スワン』(KADOKAWA)

選考委員:伊集院静さん、大沢在昌さん、恩田陸さん、京極夏彦さん、重松清さん

 
受賞者の今村翔吾さんは、1984年京都府生まれ。2016年「狐の城」で九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。2018年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で、歴史時代作家クラブ・文庫書き下ろし新人賞、「童神」で角川春樹小説賞を受賞(書籍化に『童の神』と改題)。

同じく受賞者の呉勝浩さんは、1981年青森県生まれ。2015年『道徳の時間』(講談社)で江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。2018年『白い衝動』で大藪春彦賞を受賞。

 
■第5回吉川英治文庫賞

◎小野不由美(おの・ふゆみ)さん
「十二国記」シリーズ(新潮文庫)

選考委員:各出版社の代表者(各社1名)、識者、書店員等合計50名
立会人:逢坂剛さん

 
<「十二国記」シリーズについて>
1991年に『魔性の子』(新潮文庫)刊行で始まったこのシリーズは、我々の棲む世界とも繋がる異界〈十二国〉を舞台とした壮大なファンタジー。そして同時に、多くの謎に満ちたミステリでもあります。

昨年10月、11月に刊行された『白銀の墟 玄の月(しろがねのおか くろのつき)』全4巻(新潮文庫)は、「十二国記」シリーズの「18年ぶり」の新作とあって、一昨年末の刊行予告以来、ウェブ上で大きな反響を呼び、刊行後わずか1カ月で累計部数は254万5000部、シリーズ累計は、1200万部を突破(講談社刊行分も含む)。「十二国記」シリーズは、「Yahoo!検索大賞2019」小説部門賞も受賞しています。

 

吉川英治文学賞について

吉川英治文学賞は、公益財団法人「吉川英治国民文化振興会」が主催し、講談社が後援する文学賞です。大衆小説を対象に、1967年に創設。毎年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等に最も優秀な小説、評論、その他を発表した作家に贈られます。正賞として賞牌、副賞として300万円が授与されます。

なお、吉川英治文庫賞は、毎年12月1日から翌年11月30日までに文庫最新刊が刊行された作品のなかから、5巻以上の複数巻で文庫を刊行している、もっとも優秀な大衆シリーズに贈られます。

また、吉川英治文学新人賞は、毎年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等に優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈られます。

文庫賞および新人賞には賞牌と副賞100万円がそれぞれ授与されます。

ちなみに、賞の前身は、吉川英治さんの寄付金をもとに1962年2月に創設された「吉川英治賞」で、主催は毎日新聞社でした。1966年に吉川英治国民文化振興会が設立され、賞の運営が毎日新聞社から吉川英治国民文化振興会と講談社に移管されています。

 

八本目の槍
今村 翔吾 (著)

秀吉の配下となった八人の若者。武勲を上げた七人は「賎ケ岳の七本槍」とよばれるようになる。「出世」だけを願う者、「愛」だけを欲する者、「裏切り」だけを求められる者―。己の望みに正直な男たちは、迷いながらも、別々の道を進んだ。残りのひとりは、時代に抗い、関ケ原で散る。この小説を読み終えたとき、その男、石田三成のことを、あなたは好きになるだろう。共に生き、戦った「賎ケ岳の七本槍」だけが知る石田三成の本当の姿。そこに「戦国」の答えがある!

スワン
呉 勝浩 (著)

銃撃テロを生き延びた五人。彼らは何を隠しているのか、何を恐れているのか。

首都圏の巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。
死者二十一名、重軽傷者十七名を出した前代未聞の悲劇の渦中で、犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた。
しかし、取り戻したはずの平穏な日々は、同じく事件に遭遇し、大けがをして入院中の同級生・小梢の告発によって乱される。
次に誰を殺すか、いずみが犯人に指名させられたこと。そしてそのことでいずみが生きながらえたという事実が、週刊誌に暴露されたのだ。
被害者から一転、非難の的となったいずみ。そんななか、彼女のもとに一通の招待状が届く。集まったのは、事件に巻き込まれ、生き残った五人の関係者。目的は事件の中の一つの「死」の真相を明らかにすること。
彼らが抱える秘密とは? そして隠された真実とは。

圧倒的な感動。10年代ミステリ最後の衝撃!

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)
小野 不由美 (著)

18年ぶりの書下ろし新作、ついに!
驍宗様(あなた)こそ泰麒(わたし)が玉座に据えた王。
だが――。戴国の怒濤を描く大巨編、開幕!

戴国(たいこく)に麒麟が還る。王は何処へ──。
乍(さく)驍宗(ぎょうそう)が登極から半年で消息を絶ち、泰麒(たいき)も姿を消した。王不在から六年の歳月、人々は極寒と貧しさを凌ぎ生きた。案じる将軍李斎(りさい)が慶国(けいこく)景王(けいおう)、雁国(えんこく)延王(えんおう)の助力を得て、泰麒を連れ戻すことが叶う。今、故国(くに)に戻った麒麟は無垢に願う、「王は、御無事」と。──白雉(はくち)は落ちていない。一縷の望みを携え、無窮の旅が始まる!

 
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