【2023年度 織田作之助青春賞】徳島市在住・石澤遥さん「とんぼ」が受賞
織田作之助賞実行委員会は、織田作之助賞の「新人賞部門」となる、24歳までの若手を対象とした「2023年度 織田作之助青春賞」の受賞作を発表しました。
2023年度「織田作之助青春賞」の受賞作が決定!
2023年度「織田作之助青春賞」には、336編の応募があり、その中から次の作品が「青春賞」に選ばれました。
<2023年度「織田作之助青春賞」受賞作品>
石澤遥(いしざわ・はるか)さん
「とんぼ」
受賞者の石澤遥さんは、平成14年生まれ。徳島市在住。四国大学3年。 受賞作品の全文は、三田文学会発行の季刊文芸誌「三田文學」2024年冬季号に掲載される予定です。
選考委員は、堂垣園江さん(作家)、藤野可織さん(作家)、増田周子さん(関西大学教授)。贈呈式は2023年3月頃に大阪市内で開催予定。
なお、「織田作之助青春賞」の最終候補作品は以下の6編でした。
【最終候補作品】※年齢は2023年8月31日現在
◎「穴と私と七日間」(明日香さん/22歳/東京都日野市)
◎「とんぼ」(石澤遥さん/20歳/徳島県徳島市)
◎「新人デビュー絵崎蝶羽」(絵崎蝶羽さん/24歳/東京都西東京市)
◎「方舟」(日下雪さん/23歳/東京都文京区)
◎「クーヴァード」(茂澄あんゆさん/24歳/石川県野々市市)
◎「薤露」(吉住恒信さん/16歳/東京都小平市)
織田作之助青春賞について
大阪生まれの作家・織田作之助の生誕70年を記念して、1983年(昭和58年)に「織田作之助賞」が創設されました。当初は公募の新人賞でしたが、2014年より、既刊の単行本を対象とする「織田作之助賞」と、未発表の短編小説を公募する「織田作之助青春賞」「織田作之助U-18賞」の三本立てになりました。
「青春賞」は、織田作之助がはじめて懸賞小説に応募した年齢の24歳までの若手を対象とし、「U-18賞」は高校生・中学生を中心とする18歳までの若者が対象。なお、2019年(令和元年)よりU-18賞は、青春賞と統合され、その名称が無くなりました。
ただし、U-18賞の趣旨を受け継ぐものとして、青春賞応募作品の中で18歳以下の優れた作品に特別賞などを贈ることがあります。
織田作之助賞、織田作之助青春賞ともに、大阪市、大阪文学振興会、関西大学、パソナグループ、毎日新聞社で構成される「織田作之助賞実行委員会」が主催。
なお、青春賞受賞者には、賞金30万円と記念品が贈られます。
【関連】
▼大阪市:2023年度織田作之助青春賞受賞作品決定
◆【第67回群像新人文学賞】豊永浩平さん「月ぬ走いや、馬ぬ走い」が受賞 優秀作に白鳥一さん | 本のページ
◆【第15回創元SF短編賞】稲田一声さん「廃番の涙」が受賞 | 本のページ
◆【第34回鮎川哲也賞】山口未桜さん「禁忌の子」が受賞 | 本のページ
◆【第13回ポプラ社小説新人賞】奨励賞に志部淳之介さん「モギサイの夏」 | 本のページ