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詩人・和合亮一さんの震災詩集『詩の礫』がフランスの「ニュンク・レビュー・ポエトリー賞」を受賞

詩人の和合亮一さんの詩集『詩の礫』がフランスの文学賞「ニュンク・レビュー・ポエトリー賞」を受賞したと、出版元の徳間書店が発表しました。

 

震災詩集『詩の礫』がニュンク・レビュー・ポエトリー賞を受賞

詩集『詩の礫』(2011年刊行)は、福島市在住の詩人・和合亮一さんが東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の直後よりにツイッターで発信した言葉を集めたもの。昨年フランス語に翻訳されており、その翻訳版が、今回ニュンク・レビュー・ポエトリー賞を受賞しました。

 
ニュンク・レビュー・ポエトリー賞は、総合文化誌『NUNC』が主催。同誌は、詩および哲学専門出版社である「Corlevour」が2002年に創刊した、詩、思想、神学、映画、芸術などを中心とする総合文化誌。なお、「NUNC」とはラテン語で「今」という意味だそうです。

ニュンク・レビュー・ポエトリー賞は今回が記念すべき第1回の開催となり、今後、毎年の開催予定です。

 
授賞理由は「福島の原発災害という悲劇的な状況の中で湧き上がる詩的言語の奥深さと清さ。そして、外に向けて発信し、状況を伝え、そして現実/歴史を証言する緊急性がツイッターという手段と相まっている」とのことです。

 
なお、福島民友新聞社の報道によると、「震災直後の2011(平成23)年4月下旬、フランス大使館で和合さんが詩を朗読したのがきっかけで仏語版の出版に至った。フランスの出版社Po&Psyから昨年4月出版された。仏語訳は村上春樹さんの小説を翻訳したコリーヌ・アトランさんが手掛けた」そうです。

 

和合亮一さんからのメッセージ

和合亮一さんは、今回の受賞について、「震災から6年。今回において、東日本大震災の直後から書いてきた言葉が、海外の方々の手に渡り、震災のことについて、福島のことについて語り継いでいただく機会となれば幸いです。海外と福島とが、もっと直接に人と言葉とでつながっていくことを願ってまいりました。」とコメント。「海外と福島を結ぶ活動へと向かっていくためのはずみのようなものを、フランスの詩人や編者者たちからいただいたと感じ、感謝いたしたいと思っております。」とも。

 

詩の礫
「詩の礫」は、福島在住の詩人・和合亮一氏が被災6日目から「ツイッター」で発表を開始した新たな形式の詩です。140字という独特な制限の中で記された言葉は、迫真性と臨場感にあふれ、圧倒的な言葉の力は、極めて短期間で1万人を軽く超える読者の支持を得ました。湧出する感情のまま、まさに礫のごとく向かってくる詩の数々は、故郷・福島への愛しさ、肉親、子、友、自然への慟哭、震災への行き場なき怒り、絶対という概念を失った世界の不条理を描き、読者の心の深い部分を痛いほど衝いてきます。(以下、本書より)

<今、これを書いている時に、まだ地鳴りがしました。揺れました。息を殺して、中腰になって、揺れを睨みつけてやりました。命のかけひきをしています。放射能の雨の中で、たった一人です。>

<どんな理由があって命は生まれ、死にに行くのか。何の権利があって、誕生と死滅はあるのか。破壊と再生はもたらされるのか。>

<避難所で二十代の若い青年が、画面を睨みつけて、泣き出しながら言いました。「南相馬市を見捨てないで下さい」。あなたの故郷はどんな表情をしていますか。私たちの故郷は、あまりにも歪んだ泣き顔です。>

<命を賭けるということ。私たちの故郷に、命を賭けるということ。あなたの命も私の命も、決して奪われるためにあるのではないということ。>

<誰もいない 福島 静かな雨の夜 静かな涙は誰が流しているの この世を去ったその人を想いながら 想うしかない まぶたの中で目覚めるのは海>

テレビ、新聞、雑誌、ラジオなど、「詩の礫」は多くのメディアに取り上げられました。修羅のごとく言葉をつむぐ姿は、読者を大いに共感、驚嘆させること必至です。ぜひご一読を。

【出版社からのコメント】
東日本大震災によって壊滅的な打撃を受けた東北地方。大津波、原発被害で失われた日本の原風景たる世界を憂う詩人の言葉の力。

 
【関連】
和合亮一氏の著作『詩の礫』がフランスの文学賞を受賞しました。和合氏からのメッセージはこちらから。 | 徳間書店
和合亮一さんの詩集が「仏文学賞」 震災直後からの思いつづる:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet

和合亮一オフィシャルサイト
和合亮一(@wago2828)さん | Twitter

受容と未来 | 和合亮一 | TheFutureTimes
福島在住の詩人 和合亮一さん – ほっとインタビュー:中外日報

 


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