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ハードボイルドの雄・香納諒一さん〈叙情中篇集〉『砂時計』が刊行

香納諒一さん著『砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌』(徳間書店)

香納諒一さん著『砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌』(徳間書店)

累計20万部突破「警視庁歌舞伎町特別分署(KSP)」シリーズで知られる香納諒一さんによる〈叙情中篇集〉『砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌』が徳間書店より刊行されました。

 

ハードボイルドの雄・香納諒一さんの最新作は、泣ける警察小説!

 
【あらすじ】

マンションの一室で三十八歳の女性が死亡。
大量の睡眠薬をアルコールとともに服用したことで昏睡状態となり死に至ったようだ。
テーブルには「疲れました。ごめんなさい」と印字された遺書らしきプリントも。
自死と思われたが、所轄は警視庁捜査一課の大河内茂雄部長刑事に現場への臨場を依頼した。
不自然なことが多かったのだ。
部屋のパソコンからはここ数カ月のメールが消去されていたし、死の前日にスーパーの宅配サービスに注文を入れていることもわかった。
マンション住人からの聞き込みから、複数の男の出入りが確認され、事件当夜には男女の言い争う声も聞かれていた。
大河内刑事は、被害者が中学生のときに父親が殺人を犯していたことをつきとめる。
また被害者は二年前にも大量の睡眠薬を服用し病院に搬送されたこともわかった。
捜査を進めるうちに、被害者のまわりでうごめく黒い影に存在に気づく……
事件の謎に挑む警視庁捜査一課強行犯係のベテラン刑事の活躍を描く3篇。
切なさと救い溢れる3つのラスト。
読者を半泣きさせる書下ろし警察小説。
心揺さぶる哀切のミステリーロマン誕生!

 
〔収録作品〕
砂時計
日和見係長の休日
夢去りし街角

 
<著者コメント>

二転三転するストーリーをイッキ読み! そして、溢れる抒情と余韻に浸る! これが小説の醍醐味だと思います。長篇よりも一気に読めて、短篇よりもじっくりと味わえる。そんな作品集が実現しました。一話一六〇枚前後の三本立て! 腕にヨリをかけた「中篇集」の魅力を御堪能ください! 
――香納諒一

 

著者プロフィール

香納諒一(かのう・りょういち)さんは、1963年生まれ、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。1991年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。

1999年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される。

 

砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌
香納諒一 (著)

泣ける警察小説
誰もがオトコ泣き!
ラストの切なさと救いを見よ!

マンションの一室で三十八歳の女性が睡眠薬を服用して死亡。遺書らしきプリントも見つかった。
警視庁捜査一課の大河内部長刑事は現場の不自然さに気づく。パソコンからはメールが消去され、死の前日にスーパーの宅配サービスに注文をしていたこともわかった。そして事件当夜には男女の言い争う声も聞かれていた。女性は、高校時代の同級生が娘のために立ち上げた移植手術のための募金活動に関わっていた。だが、寄付金の管理に不正を指摘する声があり、彼女の周りには不穏な影が濃さを増していく……。
――「第一話 砂時計」より

 


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