甫木元空さんの初の小説単行本『はだかのゆめ』が刊行
故・青山真治監督が「最後の映画作家」とその才能を激賞し、バンド「Bialystocks」のヴォーカルとしても活躍中の甫木元空さんの初めての小説の単行本『はだかのゆめ』が新潮社より刊行されました。
東京から遁走して着いた四万十川のほとりは、生死の境を越えた空間だった――。
故・青山真治監督に「日本映画に現れた、甫木元空という〈最後の映画作家〉」といわしめ、バンド「Bialystocks」のヴォーカルとしても活躍し、ジャンルを越境した才能で注目を集める甫木元空さん。その甫木元さんのはじめての小説を収録した単行本『はだかのゆめ』が発売されました。
【あらすじ】
東京を離れ、ステージ4の癌で闘病中の母の故郷である四万十川のほとりに、看病のために移住する主人公ホキモトソラ。86歳になる祖父が生きる村落共同体は、生者も死者も入り乱れて存在する空間だった。高知弁が弾む人々との絆。衰えゆく母との暮らしを一日ずつ噛みしめながら、ソラはより大いなる「自然」と「運命」に心を開いてゆく――大胆かつ繊細な詩的文章で綴られた感動的な小説世界!
ロングラン公開が続く映画「はだかのゆめ」脚本。甫木元さんが「自分の創作の原点」と語る亡くなられたご両親が作曲した歌「終わりのない歌」の楽譜などを収録し、多面的な才能なすべてをこの一冊に収録。
<田中泯さん、前野健太さん推薦!>
◆田中泯さん
「空と僕の間に距離はない。
空はその始めから空だった。
空には中心がない。素晴らしい。
僕は空が好きだ!」
◆前野健太さん
「風景にも、親がある。」
著者コメント
「祖父が晩酌の時間にこぼす愚痴、母の洗濯物を干す音、父の風呂場から聞こえてくる音痴な歌……これが誰かの始まりの物語になってくれたら嬉しい。」
著者プロフィール
甫木元空(ほきもと・そら)さんは、1992年生まれ、埼玉県出身。多摩美術大学映像演劇学科卒業。2016年青山真治さんプロデュース、監督・脚本・音楽を務めた『はるねこ』で長編映画デビュー。第46回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門出品、ほかイタリア、ニューヨークなどの複数の映画祭に招待された。
2019年にはバンド「Bialystocks」を結成。映画による表現をベースに、音楽制作などジャンルにとらわれない横断的な活動を続ける。
はだかのゆめ 甫木元 空 (著) 映画・音楽・小説、3ジャンルを越境する活躍で注目される異才の初の小説! |
◆いま、ニュースに求められるものは何か? 世界的ベストセラー『ジャーナリストの条件 時代を超える10の原則』が刊行 | 本のページ
◆KADOKAWAラノベ責任者×Web小説サイト「カクヨム」編集長の対談イベント「ライトノベルってこれからどうなるの?」を開催 | 本のページ
◆『高慢と偏見』から『日の名残り』まで、イギリス小説の傑作を原文で味わいながら本質的な英文読解力をみがく『イギリス小説の傑作』が刊行 | 本のページ
◆【第23回R-18文学賞】広瀬りんごさん「息子の自立」が大賞を受賞 友近賞に神敦子さん「君の無様はとるにたらない」 | 本のページ