次はいったい誰になればいいのだろう――桜木紫乃さん『ヒロイン』が刊行
直木賞作家・桜木紫乃さんの最新刊『ヒロイン』が毎日新聞出版より刊行されました。
直木賞作家・桜木紫乃さんの新たなる最高傑作『ヒロイン』
【あらすじ】
世間を震撼させた白昼のテロ事件から17年。
名を変え他人になりすまし、“無実”の彼女はなぜ逃げ続けたのか?
1995年3月某日。渋谷駅で毒ガス散布事件が発生。実行犯として指名手配されたのは宗教団体「光の心教団」の幹部男性と、何も知らずに同行させられた23歳の信者岡本啓美(おかもと・ひろみ)。
この日から、無実の啓美の長い逃亡劇が始まった。他人を演じ続けて17年、流れついた地で彼女が見つけた本当の“罪”とはいったい何だったのか――。
直木賞受賞から10年。桜木紫乃が切り拓いた新境地!
本書の目次
第一章 半醒
第二章 母と娘
第三章 鬼神町
第四章 カラスウリ
第五章 悔恨の記
第六章 産声
最終章 罪の名前
著者プロフィール
桜木紫乃(さくらぎ・しの)さんは、1965年生まれ、北海道釧路市出身。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。2007年、単行本『氷平線』でデビュー。
2013年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞、同年『ホテルローヤル』で第149回直木賞、2020年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞。
『起終点駅(ターミナル)』『蛇行する月』『それを愛とは呼ばず』『砂上』『緋の河』『孤蝶の城』、絵本『いつか あなたを わすれても』(絵:オザワミカさん)など著書多数。
ヒロイン 桜木紫乃 (著) 装丁:田中久子 |
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