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ロシア文学の最高傑作に隠された“大いなる謎”とは? 佐藤優さん『これならわかる「カラマーゾフの兄弟」』が刊行

佐藤優さんがロシア文学の最高傑作を徹底講義する『これならわかる「カラマーゾフの兄弟」』が青春出版社より刊行されました。

 

家族と愛欲、信仰と理性、自由で服従――この一冊に人間の本質がすべて詰まっている!

世界文学史上の傑作として読み継がれている『カラマーゾフの兄弟』。未完であるこの作品で、著者のドストエフスキーは何を伝えたかったのか? 

 
作中ではいくつもの視点が絡み合い、登場人物も多いため、いくつもの解釈が可能です。また、本当に深く理解するには、キリスト教文化やロシアについての基礎知識が必要になります。

 
本書ではキリスト教者でロシアにも精通している佐藤優さんが、難関と言われる「大審問官」、「ロシアの修道僧」を中心に解説。白熱の講義録を一冊にまとめました。

 
読むのをためらっていた人、読んだものの理解が不十分だと感じていた人に、その魅力を余すところなく伝える一冊です。

この小説に新たな光を当てることで、「閉ざされた世界」に戻ってしまったロシア人の価値観や心情を知ることができる。 ――著者より

 

本書の構成

はじめに プーチンは21世紀の「大審問官」だ

序章
ドストエフスキーと『カラマーゾフの兄弟』
『カラマーゾフの兄弟』の読み方
『カラマーゾフの兄弟』の構成

本編Ⅰ
1 著者より
2 第1編 ある家族の物語
3 第2編 場違いな会合
4 第3編 女好きな男ども

本編II
5 第4編 錯乱 一第
6 第5編 プロとコントラ(大審問官1)
7 第5編 プロとコントラ(大審問官2)
8 第5編 プロとコントラ(大審問官3)
9 第5編 プロとコントラ(大審問官4)
10 第5編 プロとコントラ(大審問官5)

本編III
11 第6編 ロシアの修道僧1
12 第6編 ロシアの修道僧2
13 第6編 ロシアの修道僧3
14 第6編 ロシアの修道僧4
15 第6編 ロシアの修道僧5

本編IV
16 第7編 アリョーシャ~第8編 ミーチャ~第9編 予審
17 第10編 少年たち~第11編 兄イワン~第12編 誤審

本編V
18 エピローグ

 

著者プロフィール

著者の佐藤優(さとう・まさる)さんは、1960年生まれ、東京都出身。作家、元外務省主任分析官。

1985年同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、2009年最高裁で有罪が確定、外務省を失職。

2005年に発表した『国家の罠』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社、2006年)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『獄中記』(岩波書店)、『私のマルクス』(文藝春秋)、『人に強くなる極意』(青春出版社)など著書多数。

 

 


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