本のページ

SINCE 1991

津村記久子さん×岡田利規さん×町田康さん×又吉直樹さん×大崎清夏さん掌篇小説アンソロジー『palmstories あなた』が刊行

2022年秋にスタートしたマイクロ出版社palmbooks2冊目の単行本『palmstories あなた』が8月末に刊行されます。

津村記久子さん、岡田利規さん、町田康さん、又吉直樹さん、大崎清夏さんによる掌篇小説アンソロジー。文庫判よりすこし小さい、てのひらサイズの単行本です。

 
<「あなた」と「きみ」をめぐる、5つの“てのひら”の小説たち(パームストーリーズ)>

【収録作品】

◆あなたが私に寄越してくれたさまざまな物が、もしその時に手に入らなかったとしたらと考えると、ちょっと恐ろしいなという気がしてくる。
――津村記久子さん「六階を見習って」

◆なんであれば出来事とも呼べないかもしれないくらいのもの、きわめてうっすらとした出来事のようなものからでさえ、忘れがたい印象をふいに得る、ということはきみにももちろん時々起こる。
――岡田利規さん「一月、生暖かい月曜日の午後のこと」

◆此の度は機会を与えてくれてありがとう。本当に感謝している。(…)そんな僕がつい、本当に、と書いてしまったのはマジで貴殿に感謝しているからだ。
――町田康さん「言ひ譯」

◆あなたは引っ越してきたばかりの街を一人で歩いている。真っ直ぐな道の果てに寺院と思しき白い塀が見える。
――又吉直樹さん「行列」

◆茂呂来さん、茂呂来さん、聞こえますか。(…)きっとそちらはいま、おくつろぎタイムですよね。
――大崎清夏さん「眼鏡のバレリーナのために」

 

palmstories あなた
津村記久子 (著), 岡田利規 (著), 町田康 (著), 又吉直樹 (著), 大崎清夏 (著)

「あなた」と「きみ」をめぐる、5つの“てのひら”の小説たち(パームストーリーズ)
ちいさなハードカバーの単行本でお届けする掌篇アンソロジー

<palmbooks 既刊単行本>

じゃむパンの日
赤染晶子 (著)

時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。
『乙女の密告』で芥川賞を受賞。2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。

日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。

【著者プロフィール】
1974年京都府生まれ。京都外国語大学卒業後、北海道大学大学院博士課程中退。2004年「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞。2010年、外国語大学を舞台に「アンネの日記」を題材にしたスピーチコンテストをめぐる「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞。著書に『うつつ うつら』『乙女の密告』『WANTED!! かい人 21 面相』がある。2017 年急性肺炎により永眠。エッセイの名手としても知られ、本書が初のエッセイ集となる。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です