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狭くて息苦しい水槽のような教室で溺れないように、沈まないように必死に泳いできた――水瀬さらさん『溺れながら、蹴りつけろ』が刊行

水瀬さらさんの青春小説『溺れながら、蹴りつけろ』がPHP研究所より刊行されました。

 

自分を嘘で塗り固める高月麗と、さらけ出して生きる溝口比呂――正反対の2人が出会い 、「ほんとうの自分」を見つけていく青春小説

 
【あらすじ】

たとえ、誰かが傷ついたとしても。
「学校」こそが、あたしにとって世界のすべてだから。
今日もまた、嘘をつく。

「本が好き」という趣味を通じて仲良くなった小学6年の高月麗と澤口比呂。麗は澤口の提案でネット小説の投稿を始め、「好きなこと」に没頭する楽しさを感じていた。

しかし、一軍女子の冷やかしがきっかけで、麗は澤口の前で「あんなキモいヤツ」と悪口を言ってしまう。この日を最後に話さなくなってしまった2人だったが、2年の月日が経ったある日の放課後、委員会活動で再会してしまい──。

自分を嘘で塗り固める麗と、さらけ出して生きる澤口。
正反対の男女2人が出会い「ほんとうの自分」を見つけていく、成長青春小説。

 
[目次]
1.嘘だらけの水槽
2.はじめて知った広い世界
3.気持ちよく泳げる場所
4.溺れるのはこわいから
5.深く沈んでいく
6.止まらない涙
7.自由に泳ぐために

 
<【見どころ(1) 】小中学生を中心にトラブル大急増中&深刻化! インターネット上における「パクリ・パクられ問題」>

主人公・麗が軽い気持ちで人の小説をパクりSNSに投稿。読者反応の良さから 次第にエスカレートしていくが、 バレないはずがなく・・・

 
<【見どころ(2) 】学校こそが生きる世界のすべて――学校内における「対人関係・悩み」の描写に共感間違いなし!>

一軍女子の存在、クラスのカースト制、係や委員会の無言の押し付け合い 異性と話しているだけで冷やかされる、流行の移り変わりの早さ、休みは友人と一緒でなければいけない等・・・。

教室内での立ち位置を守るために欠かせないこととは?

 

著者プロフィール

水瀬さら(みなせ・さら)さんは、神奈川県在住。『あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った』(アルファポリス)で作家デビュー。

『涙の向こう、君と見る桜色』(ポプラ社)でピュアラブ小説大賞〈大賞〉、『青い風、きみと最後の夏』(スターツ出版)で第6回スターツ出版文庫大賞優秀賞を受賞。

著書に『神様のお手伝いっ! 恋の赤い糸、結びます』(ポプラ社)、『君が、僕に教えてくれたこと』など。夏の話を書くのは大好きだが、暑い夏は大の苦手。

★Twitter:https://twitter.com/minase_sara

 

 


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