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『かたちには理由がある』刊行記念!秋田道夫さん講演会&サイン会を開催

プロダクトデザイナー秋田道夫さんの著書『かたちには理由がある』が早川書房より8月22日に刊行されます。これを記念して、青山ブックセンター本店にて、秋田道夫さんによる講演会およびサイン会が8月28日 (月)に開催されます。

 

『かたちには理由がある』概要

 
<Twitterフォロワー10万人超、話題の著者がはじめて語る「かたち」をめぐる思考>

なぜこういう「かたち」なんだろう?
観察力と感性を磨くコツとは

デザインは「素敵な妥協」。大量に使われる製品は「研ぎ澄まされたふつう」でなければならない――LED式薄型信号機、交通系ICカードチャージ機、トートバッグ、カトラリーなど、公共機器から生活用品に至るまでさまざまな「かたち」を手がけてきた人気プロダクトデザイナーがはじめて語る、「かたち」をめぐる思考。

人が直感的に「いいな」と思うデザインの背後には、いったいどんな「理由」が隠されているのか? デザインに込められた意味や価値、そして観察を通して読み解くコツを語る。

 
【本書抜粋】

《ものにはかたちがあり、かたちには理由があります。「なぜ、これはこういうかたちなんだろう?」「こういうかたちにするには難しい事情が何かあるのかな?」と観察してみれば、日常の風景がこれまでとは違って見えるに違いありません。デザイナーにとって観察は基本業務ですが、デザイナーに限らず誰にとっても、これは感性を磨きながら日々を過ごすための有効な楽しみになると思います。「観察はデザインに勝る」》
(本書13ページ)

 
《時代性の強いデザインは、その時はとてもカッコよく見えるし、流行ったりもします。でも、流行れば流行るほど、飽きられてしまいます。それに、個人的なセンスで調整しているかたちだから、そのかたちに根拠がありません。(中略)その点、正円は誰が描いても正円ですし、どういう大きさになっても正円のままです。だから時代とも関係ないし、飽きられようがありません》
(本書86ページ)

 
《いつも気をつけているのは、手にした人が「乱暴に使いたくないな」と思ってしまうような気配を持たせることです。少し緊張感があって、いざとなればラフにも使えるけれど、なるべく大事に使おうと思ってもらえるようなデザインは心がけています。日常的に使うけれども、落書きはしちゃいけない、といったくらいの、薄い緊張感の膜で包まれているような気配。たぶん、それが「品」を生むと思うんです。大事にしすぎるのも、乱暴にしすぎるのも好きじゃないということなんでしょうね》
(本書106ページ)

 

〈『かたちには理由がある』発売記念 著者・秋田道夫さん 講演会&サイン会〉開催概要

今回のイベントでは、『かたちには理由がある』の著者・秋田道夫さんが、「さまざまな制約をクリアしながら、いかに美しいプロダクトを作るか」「プロダクトデザイナーが世界を観察する視点」など、これまでに手がけた製品を振り返りながら、「かたち」をめぐる思考について語ります。聞き手はフリーライターの納富廉邦(のうとみ・やすくに)さん。

なお、講演会終了後には、サイン会も開催される予定です。

 
■開催日時:2023年8月28日(月)19:00~20:30 (開場 18:30~)

■会場:青山ブックセンター本店 大教室

■料金:1,540円(税込)

■定員:80名

★詳細&申込み:https://aoyamabc.jp/collections/event/products/8-29-katatinihariyuugaaruevent

 

著者プロフィール

著者の秋田道夫8あきた・みちお)さんは、1953年生まれ、大阪府出身。プロダクトデザイナー。愛知県立芸術大学卒業後、トリオ(現JVCケンウッド)、ソニーを経て1988年よりフリーランスとして活動。

LED式薄型信号機、交通系カードチャージ機、虎ノ門ヒルズセキュリティゲート等の公共機器から日用品まで幅広く手がける。Twitterでの発信が話題を呼び、フォロワーは10万人超。

著書に『自分に語りかける時も敬語で』『機嫌のデザイン』などがある。

 

※以下はAmazonへのリンクです。

かたちには理由がある (ハヤカワ新書)
秋田 道夫 (著)

Twitterフォロワー10万人超!
話題の著者がはじめて語る、 「かたち」をめぐる思考。

大量生産と少量生産の違い / 「重さ」のデザイン / 素材には理想を押し付けることができません / 楕円を使わないわけ / 自動的に噛み合うものだけを使うということ / 生きてきた全部が製作期間 ほか

 
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