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喜咲冬子さん〈本格骨太和風ファンタジー〉小説『天の雫 鳳の木』が刊行

喜咲冬子さんによる本格骨太和風ファンタジー小説『天の雫 鳳の木』がポプラ社より刊行されました。他国との争い、他種族の排斥など過酷な運命に翻弄されながらも自国のために奮闘する少女の物語です。

 

ファンタジーの名手が贈る、本格骨太ファンタジー作品が登場!

今年実写映画化・アニメ化もされて話題となった『わたしの幸せな結婚』シリーズ(KADOKAWA)、累計190万部を突破して先日公式ファンブックも刊行された『八咫烏』シリーズ(文藝春秋)など、いま国内ファンタジー作品への注目度が高まっています。

そしてこのたび、ポプラ文庫より本格骨太和風ファンタジー作品が刊行されました。著者は、細部まで作り込まれた世界観やストーリー展開などに定評のあるファンタジー作品の名手・喜咲冬子さんです。

 
本書は、”伝説の秘薬”で自分たちの国を守ろうと奮闘する少女の生きざまを描いた物語。ファンタジー作品でありながらまるで史実であるかのように作りこまれた世界観は読み応え抜群です。

また、他国との争いや、他種族の排斥など現代社会にも通ずる問題も描かれており、過酷な運命に翻弄されながらも自分たちで考え、たくましく乗り越えようとする主人公たちに勇気をもらえる作品です。

 
【あらすじ】

八穂島は東、天壺国において薬の技術を守る場所、鳳山。そこでは、薬草への鋭い感覚を有する小さく短命な種族「雛子」が、生涯を薬道に捧げて生きていた。

雛子の中でも優れた能力を持つイトナは、薬師を助ける特別な存在である「匙子」……それも、鳳山の主である斎宮にして王族の娘・未央の匙子に任命される。未央の悲願は「一を癒し、一を殺す」と言われる伝説の秘薬「天の雫」を復活させ、その権威をもって、東方の国々の混乱を鎮めること。イトナは未央の考えに賛同し、力を尽くすことを約束した。

隣国の日向国も巻き込んで、熾烈になる戦。それを先導していると思われる日向国王子・安曇や、彼と対立する異母兄弟・六連の存在。イトナは天の雫を巡って、大きな歴史の流れに巻き込まれ、やがて国の深部へと踏み込んでいく。

★特設ページ:https://www.poplar.co.jp/pr/amanoshizuku/
※人物相関図、王国の地図など物語の世界観に浸れる内容がたくさん掲載されています。

 
<書店員さんからの応援コメントも続々!>

◇何が正しくて、何が間違っているのか。
それは見る者によっていかようにも形を変える。思い込みや価値観の押しつけがいかに恐るべきものであるかを教えてくれた作品でした。
(紀伊國屋書店 徳島店 吉田咲子さん)

◇悲しい真実に残酷な現実、それでも愛が美しい、素晴らしいファンタジー作品でした。途中、悲しい出来事や残酷な描写でで読むのがつらいところもありましたが、ラストはもう涙が溢れてどうしようもなかったです。
(TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん)

◇それぞれのキャラクターが魅力的で、(たとえ敵役キャラであっても)生き生きと描かれていて、物語の疾走感がたまらなく一気に読み進めてしまいました。美しいエピローグの余韻にいつまでも浸りたい…。最後まで読み終えるとタイトルが全てを物語っているような気がしました。
(有隣堂町田モディ店 原田明美さん)

 

著者メッセージ

「蚕都」と呼ばれた富山県八尾町を訪れた日、いつか『蚕』を描きたい、と強く思ったのを覚えています。
今回、八年越しに機会を得ることができました。
箱庭で生まれ、箱庭で死ぬはずだった『イトナ』が、世界の広さを知っていく物語です。
イトナの命の輝きに、束の間触れていただけたらと願っています。

 

著者プロフィール

 
■喜咲冬子(きさき・とうこ)さん

函館出身、札幌在住。 2015年、第3回富士見ラノベ文芸大賞審査員特別賞を受賞。 2019年、ノベル大賞佳作を受賞。

主な著書に「黎明国花伝」シリーズ、「華仙公主夜話」シリーズ(ともに富士見L文庫)、『流転の貴妃 或いは塞外の女王』『竜愛づる騎士の誓約』(ともに集英社オレンジ文庫)などがある。

 
■装画:結布(ゆう)さん

イラストレーター、漫画家。『闇の守り人』のコミカライズを担当したほか、「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズなど多数の装画を手掛けている

 

第1章があらすじマンガで読める!

装画の結布さん(@yu_888_)描きおろしの第1章あらすじマンガも必見です。物語の世界観をマンガでもお楽しみください。

※本文に漫画は含まれません

 

 
【関連】
天の雫 鳳の木|ポプラ社

 


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