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SINCE 1991

作家人生約70年、曽野綾子さん「まえがき」だけを集めたエッセイ集『人生は、いいものだけを選ぶことはできない』が刊行

大和書房は、「まえがき」だけを集めた、曽野綾子さんの異色のエッセイ集『人生は、いいものだけを選ぶことはできない』を刊行しました。

 

作家人生で綴ってきた「前書き」をまとめた一冊

曽野綾子節炸裂、生きざまを反映した言葉の数々の本書は、すべてが「まえがき」とは思えない重み、充実感です。

 
たいていの物事は、いいことと悪いことの抱き合わせ

人間が変わるために真面目さと不真面目さの両方がいる。
何かいいことをしようとすれば、人間は疲れることを覚悟しなければならない。
けれどもこれはやるべきだと考えると、計画を遂行し、後でヘトヘトになって後悔したりもする。
しかしそれでいいのではないか。

 

本書の目次

第1章 たいていの物事は、いいことと悪いことの抱き合わせである

第2章 完全な善人も完全な悪人もいない

第3章 人間のすることに完璧などない

第4章 会って、その人の顔を見るということ

第5章 凡庸ほどむずかしいことはない

終 章 何事にも充分に出逢ってから死ぬのがいい

 

著者プロフィール

著者の曽野綾子(その・あやこ)さんは、1931年生まれ、東京都出身。1954年、聖心女子大学英文科卒業。

1979年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。1987年『湖水誕生』で土木学会著作賞。1993年、恩賜賞・日本芸術院賞受賞。1997年、海外邦人宣教者活動援助後援会(JOMAS)代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞受賞。1998年、財界賞特別賞受賞。2003年文化功労者となる。1995年から2005年まで日本財団会長、1972年から2012年まで海外邦人宣教者活動援助後援会代表を務める。2012年、菊池寛賞受賞。

著書に『無名碑』(講談社文庫)、『神の汚れた手』(文春文庫)、『天上の青』(新潮文庫)、『完本 戒老録』(祥伝社文庫)、『老いの才覚』(ベスト新書)、『老いを生きる技術』(だいわ文庫)、『夫の後始末』(講談社)、『女も好きなことをして死ねばいい』(青萠堂)、『人生の決算書』(文藝春秋)他多数。

 

人生は、いいものだけを選ぶことはできない (だいわ文庫)
曽野綾子 (著)

*生きることは変わること
*老いの狡さと楽しみ
*夫婦は他人と関わる究極の関係
*会ってその人の顔を見ただけでも
*思わぬ再会は人生の彩り 他

人間の本質を描き出す珠玉のエッセイ

 


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