本のページ

SINCE 1991

高野秀行さん『イラク水滸伝』刊行記念!高野秀行さん×酒井啓子さんトークイベントを開催

ノンフィクション作家・高野秀行さん著『イラク水滸伝』が文藝春秋より7月26日に刊行されます。これを記念して、青山ブックセンター本店にて、高野秀行さんと国際政治学者・酒井啓子さんによるトークイベント「現代最後のカオス“イラク湿地帯”」が8月1日(火)にオンライン&リアル開催されます。

 

『イラク水滸伝』について

 
【本書の内容】

権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む謎の巨大湿地帯〈アフワール〉
―――そこは馬もラクダも戦車も使えず、巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、方角すらわからない地。

 
中国四大奇書『水滸伝』は、悪政がはびこる宋代に町を追われた豪傑たちが湿地帯に集結し政府軍と戦う物語だが、世界史上には、このようなレジスタンス的な、あるいはアナーキー的な湿地帯がいくつも存在する。
ベトナム戦争時のメコンデルタ、イタリアのベニス、ルーマニアのドナウデルタ……イラクの湿地帯はその中でも最古にして、“現代最後のカオス”だ。

 
・謎の古代宗教を信奉する“絶対平和主義”のマンダ教徒たち
・フセイン軍に激しく抵抗した「湿地の王」、コミュニストの戦い
・水牛と共に生きる被差別民マアダンの「持続可能な」環境保全の叡智
・妻が二人いる訳とは?衝撃の民族誌的奇習「ゲッサ・ブ・ゲッサ」
・“くさや汁”のようなアフワールのソウルフード「マスムータ」
・イスラム文化を逸脱した自由奔放なマーシュアラブ布をめぐる謎……etc.

 
想像をはるかに超えた“混沌と迷走”の旅が、今ここに始まる――
中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録が凝縮された圧巻のノンフィクション大作、ついに誕生!

 
<著者・高野秀行(たかの・ひでゆき)さん プロフィール>

1966年生まれ、東京都八王子市出身。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。

「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションや旅行記のほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。
1992-93年にはタイ国立チェンマイ大学日本語科で、2008-09年には上智大学外国語学部で、それぞれ講師を務める。

『ワセダ三畳青春記』(集英社)で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)で第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。

著書に『アヘン王国潜入記』『巨流アマゾンを遡れ』『ミャンマーの柳生一族』『異国トーキョー漂流記』『アジア新聞屋台村』『腰痛探検家』『未来国家ブータン』『恋するソマリア』(以上、集英社)、『西南シルクロードは密林に消える』『怪獣記』(講談社)、『イスラム飲酒紀行』(扶桑社)、『辺境メシ』(文藝春秋)、『幻のアフリカ納豆を追え!』(新潮社)、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)など。

 

〈『イラク水滸伝』刊行記念イベント 高野秀行×酒井啓子(特別ゲスト)「現代最後のカオス“イラク湿地帯”」〉開催概要

今回のイベントでは、『イラク水滸伝』著者の高野秀行さんと、千葉大学法政経学部教授で中東が専門の国際政治学者・酒井啓子(さかい・けいこ)さんが、「日本ではあまり知られていないイラク情勢の裏側」から「古代シュメール人の生活文化を温存したイラク湿地帯の驚きの実態」までを縦横無尽に語り合います。

 
■開催日時:2023年8月1日(火)19:00~20:30(開場 18:30~ ※オンライン 19時~)

■会場:青山ブックセンター本店 大教室 + オンライン(Zoom)

■料金:1,540円(税込)

■定員:会場=80名/オンライン=300名

★詳細&申込み:https://aoyamabc.jp/collections/event/products/iraq-suikoden

 

※以下はAmazonへのリンクです。

イラク水滸伝
高野 秀行 (著)

“現代最後のカオス”に挑んだ圧巻のノンフィクション大作!

 
【関連】
【8/1(火)】『イラク水滸伝』刊行記念イベント 高野秀行×酒井啓子(特別ゲスト)「現代最後のカオス“イラク湿地帯”」 – 青山ブックセンター本店

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です