三宅玲子さん〈リアル書店の現在地を考える〉ノンフィクション『本屋のない人生なんて』が刊行
気鋭のノンフィクションライター三宅玲子さんが、北海道から九州まで、全国の気骨ある書店を訪ね歩いたノンフィクション『本屋のない人生なんて』が光文社より刊行されました。
「私はね、本屋という商売はもう終わった、と思っている人たちを見返したいんですよ」
「出版不況」と言われて久しいものの、「本」という形態のメディアは決して不要となったわけではありません。しかし、ネット書店で本を取り寄せる習慣は私たちの生活に定着し、本を「買う」場所は激変しています。
商店街のちいさな書店はもはや当たり前の風景ではなくなっているなか、それでも新しい「本屋」を開く店主たちがいます。
いま、なぜ本屋なのか――。
その答えを探して、数々の個性あふれる書店に取材を重ねて生まれた作品です。
「私はね、本屋という商売はもう終わった、
と思っている人たちを見返したいんですよ」
(高久書店・高木久直さん)
「一冊一冊の本には言霊が宿っています。
本屋は言霊が集積された空間なんですよ。
そこには人を癒す独特の何かがあるのかもしれません」
(ウィー東城店・佐藤友則さん)
「もう本まみれになりたい」
(本屋Title・辻山良雄さん)
「昔、本屋と編集者って一体化してたでしょう。
ジェイムズ・ジョイスとシェイクスピア・アンド・カンパニー書店の女主人の関係がそうだったように」
(坂口恭平さん)
「本を読むことで人は他者と距離をとることができる」
(渡辺京二さん)
【登場する書店】
留萌ブックセンター(北海道)
今野書店(東京)
定有堂書店(鳥取)
ウィー東城店(広島)
ブックスキューブリック(福岡)
本屋 Title(東京)
高久書店(静岡)
双子のライオン堂(東京)
汽水空港(鳥取)
MINOU BOOKS(福岡)
橙書店(熊本)
著者プロフィール
三宅玲子(みやけ・れいこ)さんは、ノンフィクションライター。熊本生まれ九州各地育ち。子ども2人が保育園の頃にフリーのライターに。現在は「ひとと世の中」を中心にオンラインメディアや雑誌、新聞にて取材、執筆。
近著に、福岡・中洲に近い夜間保育園「どろんこ保育園」に4年近く通って書いた『真夜中の陽だまり ルポ・夜間保育園』(文藝春秋)。
本屋のない人生なんて 三宅玲子 (著) |
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