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『女の子たち風船爆弾をつくる』小林エリカさん特別対談「『女の子たち風船爆弾をつくるThe Paper Balloon Bomb Follies』をめぐって」を開催

明治大学平和教育登戸研究所資料館は、2024年5月25日(土)に第14回企画展「日本が戦争になったとき ―軍拡の時代と秘密戦―」記念特別対談・2024年度「国際博物館の日」記念事業 「『女の子たち風船爆弾をつくるThe Paper Balloon Bomb Follies』をめぐって」を開催します。参加費は無料です。

 
風船爆弾を主題として、少女たちが戦争の時代に巻き込まれていった様子を描いた小説『女の子たち風船爆弾をつくるThe Paper Balloon Bomb Follies』(2024年5月15日発売/文藝春秋)の著者・小林エリカさんと、明治大学平和教育登戸研究所館長の山田朗さんが対談します。

 

「『女の子たち風船爆弾をつくるThe Paper Balloon Bomb Follies』をめぐって」開催概要

■開催日時:2024年5月25日(土)13:00~15:00

■会場:明治大学 生田キャンパス 中央校舎6階メディアホール(神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1) + オンライン配信(Zoomウェビナー)

■参加費:無料

■定員:会場270名(予約不要)、オンライン400名(オンラインのみ事前申込制)

■オンライン参加の方の申込方法:タイトルを「5/25対談オンライン申込」とし、本文にご自身のメールアドレスを入力のうえ、下記アドレスまでメールでお申し込みください。
〔宛先メールアドレス〕noborito@mics.meiji.ac.jp
〔申込締切日〕5月20日(月)
※会場参加は予約不要です。

■登壇者:小林エリカさん(作家、アーティスト)、山田朗さん(明治大学平和教育登戸資料館館長、明治大学文学部教授)

■主催:明治大学平和教育登戸研究所資料館

★詳細:https://www.meiji.ac.jp/noborito/info/mkmht000001algkz.html

 

著者プロフィール

小林エリカ(こばやし・えりか)さんは、作家・アーティスト。目に見えない物、時間や歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得た作品を手掛ける。

著書に『トリニティ・トリニティ・トリニティ』(英語版 「Trinity, Trinity, Trinity」翻訳Brian Bergstrom(AstraHouse刊)は日米友好基金日本文学翻訳賞2022-2023を受賞)、『マダム・キュリーと朝食を』(第27回三島賞候補、第151回芥川賞候補)(共に集英社)、『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!』(筑摩書房)、“放射能”の歴史を辿るコミック『光の子ども 1-3』(リトル・モア)などがある。

★公式サイト:http://erikakobayashi.com

 

女の子たち風船爆弾をつくる
小林 エリカ (著)

日露戦争30周年に日本が沸いた春、その女の子たちは小学校に上がった。できたばかりの東京宝塚劇場の、華やかな少女歌劇団の公演に、彼女たちは夢中になった。彼女たちはウールのフリル付きの大きすぎるワンピースを着る、市電の走る大通りをスキップでわたる、家族でクリスマスのお祝いをする。しかし、少しずつ、でも確実に聞こえ始めたのは戦争の足音。冬のある日、軍服に軍刀と銃を持った兵隊が学校にやってきて、反乱軍が街を占拠したことを告げる。やがて、戦争が始まり、彼女たちの生活は少しずつ変わっていく。来るはずのオリンピックは来ず、憧れていた制服は国民服に取ってかわられ、夏休みには勤労奉仕をすることになった。それでも毎年、春は来て、彼女たちはひとつ大人になる。
ある時、彼女たちは東京宝塚劇場に集められる。いや、ここはもはや劇場ではない、中外火工品株式会社日比谷第一工場だ。彼女たちは今日からここで、「ふ」、すなわち風船爆の製造に従事する……。

膨大な記録や取材から掬い上げた無数の「彼女たちの声」を、ポエティックな長篇に織り上げた意欲作。

 
【関連】
第14回企画展記念特別対談 「『女の子たち風船爆弾をつくるThe Paper Balloon Bomb Follies』をめぐって」開催 のお知らせ | 明治大学

 


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