カミーユとロダン、ダ・ヴィンチ、フジタ、モネ……恋愛こそ芸術の起爆剤だった!? ナカムラクニオさん『こじらせ恋愛美術館』
ナカムラクニオさんが巨匠たちのこじれた恋愛と人生からアートを読み解く『こじらせ恋愛美術館』がホーム社より刊行されました。
恋愛から読み解くと芸術はもっと楽しい!
『こじらせ恋愛美術館』は、読売新聞書評欄で宮部みゆきさんが激賞、産経新聞やプレジデントオンラインなど多くのメディアで紹介された、話題の『こじらせ美術館』に続くシリーズ第2弾。
美術の巨匠と作品を彼らの恋愛から読み解き、愛すべき芸術家たちの自由で不器用すぎる生き様に、勇気と学びを得る「おとなの教科書」です。
著者は美術家として活動し、美術解説やイベントにもひっぱりだこのナカムラクニオさん。芸術家への愛あふれる肖像画、代表作、その画家を象徴する場面やカギとなるアイテムなど、イラストを多数収録。視覚的要素満載でわかりやすく解説します。
【本書より】
モネが代表作「睡蓮」を描いたのは、大家族(愛人一家含む)を養うためだった!?
「光の画家」クロード・モネは、色彩豊かな風景を眺め、その画風と同じように穏やかな人生を過ごした──そんなイメージはないだろうか。しかし実は、貧困による自殺未遂、愛する妻の早すぎる死、パトロンの夜逃げなど、壮絶な経験をしている。むしろ、その黒歴史や心に潜む深い影こそが、モネの絵具の下地となってキャンバスの絵の具を光らせているのだ。そして、奇妙な大家族を養わなければいけないという、現実的な側面もあった。
(「クロード・モネ 奇妙な大家族を背負って」より)
◆本書ができるまでの制作裏話をホーム社文芸サイト「HB」で公開中!
★「こじらせ恋愛美術館」の本づくり日記:https://hb.homesha.co.jp/n/n5234be7eebae
本書の構成
●カミーユ・クローデル ロダンを創り、ロダンに破壊された悲劇の彫刻家
●レオナルド・ダ・ヴィンチ 美意識過剰な天才は巻き毛がお好き
●マリー・ローランサン パステルカラーの華麗なる恋の女王
●ジョージア・オキーフ 砂漠と結婚した女神
●アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック フランス版「好色一代男」
●藤田嗣治 寝取られフジタの乳白色の人生
●ジャクソン・ポロック 酒とスピードと強すぎる三人の女
●クロード・モネ 奇妙な大家族を背負って
●ミケランジェロ・ブオナローティ 手先は器用、恋には不器用
●アルベルト・ジャコメッティ 妻の恋人は僕の恋人
……ほか、「こじらせ恋愛診断」「こじらせ恋愛美術界相関図」などチャート図も多数収録。
著者プロフィール
著者のナカムラクニオさんは、1971年生まれ、東京都出身。東京・荻窪の「6次元」主宰、美術家。
日比谷高校在学中から絵画の発表をはじめ、17歳で初個展。現代美術の作家として山形ビエンナーレ等に参加。金継ぎ作家としても活動している。
著書に『村上春樹語辞典』『古美術手帖』『モチーフで読み解く美術史入門』『洋画家の美術史』『こじらせ美術館』などがある。
こじらせ恋愛美術館 ナカムラ クニオ (著) 恋愛から読み解くと、芸術はもっと楽しい。 カミーユとロダン、ダ・ヴィンチ、ローランサン、ジョージア・オキーフ、ロートレック、フジタ、ポロック、モネ、ミケランジェロ……みんな愛しきダメ恋愛! |
<既刊>
こじらせ美術館 ナカムラ クニオ (著) 恋愛、家族、友人、子弟関係、自意識…… ゴッホ、ムンク、シーレ、バスキア、フリーダ・カーロなど、巨匠たちのダメ人間エピソードと作品の秘密を、代表作やキーアイテムのイラスト、チャート図など視覚的要素満載でわかりやすく解説する。荻窪の「6次元」主宰、アートディレクター、金継ぎ師として活躍する著者による、美術鑑賞がもっと楽しくなる美術ネタ帳。 |
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