介護から生まれたアートが世界を驚かせた! 折元立身さんの半生を追った初の評伝『生きるアート 折元立身』が刊行
約50年にわたり世界中で活動を続けるパフォーマンス・アーティスト、折元立身さんの半生を追った初の評伝、深川雅文さん著『生きるアート 折元立身』が美術出版社より刊行されました。
介護から生まれたアートで世界に注目された不世出のアーティスト、折元立身の半生を追った初の評伝『生きるアート 折元立身』
折元立身さんは、2001年のヴェネチア・ビエンナーレにて企画展に日本人で唯一選出されるなど、約50年のあいだ国際舞台の前線で活躍してきたパフォーマンス・アーティストです。
顔中をフランスパンで埋め尽くした「パン人間」、認知症を患った母の世話をしながら作品にした「アート・ママ」シリーズ等で注目され、国際展や世界各地の美術館で個展やパフォーマンスを行ってきました。地元川崎で開催された大規模個展がきっかけで、国内での評価がようやく高まるのが、作家が70歳を迎えた頃でした。
本書は、個展を企画したキュレーターの深川雅文さんが長年の取材を通して綴る、不世出のアーティストの知られざる物語です。
![『生きるアート 折元立身』中ページより](http://bookpooh.com/wp-content/uploads/2024/02/20240218_a4.jpg)
『生きるアート 折元立身』中ページより
本書の構成
プロローグ 「クレー、万歳!」
第一章 パン人間の旅
第二章 アート・ママの奇想
第三章 ポスト・ヴェネチア
第四章 痕跡としてのアート
第五章 疾風怒濤の2016年
エピローグ コミュニケーション・アートの追求
折元立身略歴
著者プロフィール
深川雅文(ふかがわ・まさふみ)さんは、キュレーター/クリティック。九州大学文学部哲学科卒業、同修士課程修了(西洋哲学史)。川崎市市民ミュージアム(以下kcm)在職中、学芸員として写真、デザイン、現代美術に関する展覧会企画を行う。2017年からインディペンデントで活動。国際美術評論家連盟日本支部(AICA Japan)会員。
代表的展覧会に、「バウハウス 芸術教育の革命と実験」(1994 kcm)、「現代写真の動向」(1995、2001 kcm)、「遠・近 ベッヒャーの地平」(1996 kcm)、「バウハウスの写真」(1997 kcm)、「写真ゲーム」(2008 kcm)、「WA 現代日本のデザインと調和の精神」 (2008 国際交流基金 共同キュレーション)、「生きるアート 折元立身」(2016 kcm)などがある。また、同館で「処刑」、「50人のおばあさん」など多くの折元立身さんのパフォーマンスの実施に関わる。2019年のバウハウス創設100周年を祝うbauhaus100 japan プロジェクトを推進。巡回展「きたれ、バウハウス」の監修を行う。
著書に『光のプロジェクトー写真、モダニズムを超えてー』(青弓社 2007)、訳書に『写真の哲学のために』(著:ヴィレム・フルッサー、勁草書房 1999)、編著に『Akira Yoshimura Worksー吉村朗 写真集ー』(大隅書店 2014)、共著に『現代写真アート原論《コンテンポラリーアートとしての写真》の進化形へ』(フィルムアート社 2019)など。
★著者ホームページ:https://www.mfukagawa.com/
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