吉本ばななさん書き下ろし小説『はーばーらいと』が刊行
吉本ばななさんの新作小説『はーばーらいと』が晶文社より刊行されました。
信仰と自由、初恋と友情、訣別と回復――淡々と歌うように生きるさまが誰かを救う、完全書き下ろし小説
第58回谷崎潤一郎賞(2022年)受賞後第一作である本書のテーマは、信仰と自由、初恋と友情、訣別と回復です。
【『はーばーらいと』本文より】
「あなたは賢い人だったから、私がどんな状況にいるのか、わかってくれるはず。どうか助けて。助けてくれたらもう、一生感謝します。すでにしているけれど、いっそう。私の一生の感謝は、きっとすごく効くよ。」
<著者メッセージ>
恋愛小説ではあるのですが、何よりも人に優しいとはどういうことか、かなりまじめに考えて書きました。
著者プロフィール
著者の吉本ばなな(よしもと・ばなな)さんは、1964年生まれ、東京都出身。日本大学藝術学部文芸学科卒業。1987年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。
1988年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、1989年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、1995年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅さん・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで1993年スカンノ賞、1996年フェンディッシメ文学賞<Under35>、1999年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。
近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。
はーばーらいと 吉本ばなな (著) 信仰と自由、初恋と友情、訣別と回復。 装画:ハルノ宵子 |
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