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夜だけ開いている図書館!? 原田ひ香さん〈お仕事小説〉『図書館のお夜食』が刊行

テレビドラマ化もされた『三千円の使いかた』や『ランチ酒』などで知られる原田ひ香さんによる、ちょっぴりほろ苦く、心あたたまるお仕事小説『図書館のお夜食』がポプラ社より刊行されました。

 

「好き」だけでは乗り越えられない――そんな日に寄り添ってくれる、食×本×仕事を味わう物語

『三千円の使いかた』(中央公論新社)、『ランチ酒』(祥伝社)など数々のヒット作を生み出している人気作家・原田ひ香さん最新作の舞台は、“夜だけ開いている”不思議な図書館。

大好きな本に携わる仕事がうまくいかずに悩んでいた主人公が、そんな「夜の図書館」で個性豊かな本好きの同僚たちと仕事に奮闘したり、実在の本に登場する料理のまかないでほっこりしながら、だんだん「働くこと」「生きること」に向き合ってく物語です。

 
原田さんがこの物語を執筆するきっかけのひとつが、昨今の出版不況によって生活が成り立たなくなり、熱意のある書店員さんが仕事を辞めざるを得ない現状 です。今の時代「好き」と「熱意」だけでは続けていけない仕事は多々あり、自信をなくしたり目標を見失ってしまうこともあるかもしれません。そんな人たちにとっては少しほろ苦くもあり、最後はやさしく背中を押してくれる作品です。

 
<本書のあらすじ>

東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時~12時までで、そして亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった。乙葉は「夜の図書館」で予想外の事件に遭遇しながら、「働くこと」について考えていく。

 
【主な登場人物】
「夜の図書館」で働く“本好き”のメンバーたちは、それぞれ生き方や働き方に悩みや秘密を抱えています。
そんな個性的で等身大な彼らに共感したくなるはずです。

◎乙葉(主人公 )… “ある事件”をきっかけに好きだった書店の仕事に身も心も疲れてしまう。
◎篠井…マネージャー。姿を現さないオーナーに代わって図書館を取り仕切っているが……。
◎正子…蔵書整理係。かつて没頭していた読書に徒労感を感じるようになり焦りを感じている。
◎みなみ…図書館員。本の仕事にそれほど熱意を傾けられず、同僚たちとの温度差を感じている。

 
<書店員さんからの感動のコメント続々!>

いつかどこかにきっと―。
そう思える世界と物語と出会えることは、これからも生きていける理由になる。
(本の森セルバ BRANCH岡山店 横田かおりさん)

日々の生活に疲れてしまったな、ちょっと休憩したいな、
そんな私たちに静かに寄り添ってくれるような作品。
(TSUTAYA サンリブ宗像店 渡部知華さん)

本とご飯だけではない働き方の物語で、
自分の生き方について考えさせる本 だと思いました。
(水嶋書房 くずはモール店 井上恵さん)

自分を見失いそうになった時に、読み返してそばに置いておきたい心に沁みる一冊。
(明林堂書店 浮之城店 大塚亮一さん)

この一冊の本が私をさらに本好きの道に導いてくれる。
(あおい書店 富士店 望月美保子さん)

 

『図書館のお夜食』第1章のあらすじがためし読みできるWEBマンガを公開中

物語に登場する図書館はどんなところなのか、一緒に働く個性的な同僚たちや来館するお客さんなどなど、1分で読めて、物語の世界観に引き込まる「あらすじ」マンガが公開中です。

【マンガ制作】
市田さん(Twitter:https://twitter.com/ichida

★Twitterにて公開中!:https://twitter.com/poplar_bungei/status/1671352244850028545

 

著者プロフィール

著者の原田ひ香 (はらだ・ひか)さんは、1970年生まれ、神奈川県出身。2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞うを受賞。2007年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞を受賞。

『三千円の使いかた』で宮崎本大賞を受賞。著書に 『老人ホテル』『財布は踊る』『古本食堂』『一橋桐子 76の犯罪日記』『ランチ酒』『三人屋』などがある。

★Twitter:https://twitter.com/LunchSake

 

図書館のお夜食
原田 ひ香 (著)

「三千円の使いかた」「ランチ酒」の原田ひ香が描く、
本×ご飯×仕事を味わう、心に染みる長編小説。

東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時~12時までで、そして亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった。乙葉は「夜の図書館」で予想外の事件に遭遇しながら、「働くこと」について考えていく。

すべてをさらけださなくてもいい。
ちょうどよい距離感で、
美味しいご飯を食べながら、
語り合いたい夜がある。

 


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