「最後の一文にぎゅっと胸をつかまれる」佐々木望さんの推薦コメント帯で『グレート・ギャツビー』を出荷開始
KADOKAWAは、アメリカ文学の傑作、フィツジェラルド『グレート・ギャツビー』(訳:大貫三郎さん/角川文庫)を声優・佐々木望さんによる推薦コメントを掲載した帯を巻いた形での出荷を始めました。
海外文学を愛好する佐々木さんがオススメするアメリカ文学の傑作
佐々木望さんはもともと海外文学がお好きで、英語への関心も高く英検1級と全国通訳案内士資格を取得。翻訳と原著の両方で作品を楽しむこともあるそうです。
本作は1925年に刊行され、何度も舞台化、映画化されてきました。アメリカ文学を代表するこの作品の最後の一文に、佐々木さんは「100年後に生きる私たちの姿までも見通した」ようだと感じ取ったといいます。
〈佐々木望さんの推薦コメント〉
「豪華絢爛な生活は目的ではなく愛を成就させる手段だった。ひたむきな情熱に潰えたギャツビーの生は悲劇だけどどこまでも爽やかだ。アメリカ文学の香気に包まれながら、最後の一文にぎゅっと胸をつかまれる。100年後に生きる私たちの姿までも見通したその文に。」
20世紀アメリカ文学の至宝といわれる最高傑作
かつて、貧しさと戦争によって恋人デイジーと引き裂かれたジェイ・ギャツビーは、帰還後、巨万の財を築いてニューヨーク郊外のロングアイランドに豪邸をかまえ、夜ごと豪華なパーティを開いていた。
それらはすべて、人妻となって対岸の館に住むデイジーを、わが手に取りもどすためだった。その狂おしいまでに一途な情熱が、やがて思いがけない悲劇を引き起こす――。
1920年代のアメリカ社会に生きた人々の栄華と退廃、失われた青春の夢を描く、「ジャズ・エイジの旗手」フィツジェラルドの、非の打ちどころがないと言われる最高傑作!
著者プロフィール
フィツジェラルドは、1896年生まれ、ミネソタ出身。ヘミングウェイとともに「失われた世代」の作家として知られる。大学在学中から小説を書きはじめ、『グレート・ギャツビー』を刊行して一躍時代の寵児となる。
激しい恋愛の末、美貌の女性ゼルダと結婚、贅をつくした生活を送る。しかし、夜ごとの饗宴を支えるため乱作をはじめ、次第に人気を失い、ハリウッドの台本書きへと転落の道を辿る。1940年、再起をかけて執筆していた『ラスト・タイクーン』が未完のまま、心臓発作で逝去。
![]() | グレート・ギャツビー (角川文庫) フィツジェラルド (著), 大貫 三郎 (翻訳) |
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