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檜山良昭さん歴史エッセイ『百均・アイドル・焼き芋屋 江戸の発明 現代の常識』が刊行

『江戸のヒット仕掛け人』の続編となる、檜山良昭さんの歴史エッセイ『百均・アイドル・焼き芋屋 江戸の発明 現代(いま)の常識』が東京新聞出版より刊行されました。

 

私たちの社会に浸透した商品や商法の源流がわかる!

八代将軍・徳川吉宗の逝去で、江戸庶民は長く強いられてきた質素倹約から解き放たれました。

 
「バブル景気」に突入した江戸時代後期の街では、数々の流行やヒット商品が誕生。なんでも均一価格で売る店、男性客たちが一目見ようと押し寄せた茶屋娘おせん、安くてうまいと人気を集めた焼き芋……もはや私たちの生活に浸透しきった商品や商法の源流を、檜山良昭さんがさまざまな文献からたどります。

 
檜山さんは、『スターリン暗殺計画』で第32回日本推理作家協会を受賞し、架空戦記小説「大逆転」シリーズ(光文社)が大ヒットした推理作家。近現代史にも造詣の深い檜山さんが、現代の社会に浸透している商品や商法を誕生させた江戸庶民の知恵やアイデアに迫りました。

 
タイトルにもなった均一価格店や人気沸騰の茶屋娘、ブームになった焼き芋のほかにも、江戸の街では面白い流行やヒット商品が続々誕生!

例えば……
◎吉田松陰をも虜にしたスイーツとは!?
◎武士の出世に必須だった「切手」とは!?
◎庶民の胃袋をつかんだ新メニューとは!?

…など、江戸を舞台にした小説やドラマの背景が浮かび上がり、今では当たり前になった商法や商品の源流がわかる一冊です。

 

著者プロフィール

著者の檜山良昭(ひやま・よしあき)さんは、作家。1943年生まれ、茨城県那珂町(現・那珂市)出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、京都大学大学院でドイツ経済史を専攻。1979年『スターリン暗殺計画』で作家デビューし、同作品で第32回日本推理作家協会賞を受賞。

その後『日本本土決戦』『アメリカ本土決戦』等のイフ戦記シリーズがベストセラーに。さらに『大逆転!戦艦「大和」激闘す』等の大逆転シリーズが一大ブームを巻き起こした。

 

百均・アイドル・焼き芋屋 江戸の発明現在の常識 続・江戸のヒット仕掛け人
檜山良昭 (著)

大御所・吉宗の逝去で、贅沢禁止の享保の改革も形骸化し、 江戸庶民は長らく強いられてきた質素倹約から解き放たれた。 一気にバブル景気に突入した江戸の街には、 次々と流行とヒット商品が誕生する。 現在にもつながるアイデアの種とは!
江戸時代前期に勝るとも劣らない知恵と工夫が満載!
江戸前期編の『江戸のヒット仕掛け人』の続編。江戸後期のヒットや流行を扱っている。

<既刊>

江戸のヒット仕掛け人
檜山良昭 (著)

約270年間続いた江戸時代。
戦のない世とはいえ、庶民の生活は決して楽なものではなく、その日の暮らしにも窮するような苦しい生活の者もいた。
それでも、そんな暮らしにとどまることのないアイデアや創意工夫で流行やヒット商品を生み出し、成功した例は数多くあった。
天災などの困難に商機を見出した者、売り方や宣伝に着目した者、日本人の消費性傾向を巧みに突いた者など、流行やヒット商品には、それらを生み出した「仕掛け人」がいて、そこには「知恵」と「情熱」と「商魂」が凝縮されている。
本書では、そんな人や物にスポットライトを当ててみた。
流行とヒット商品に、経済発展に弾みをつける効果があるのは昔も今も同じこと。江戸を知り、現代と照らし合わせることによって、長期低迷を続ける現代日本の再生への道が見えてくるかもしれない。

 


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