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35万部突破!あさのあつこさん「おいち不思議がたり」シリーズ2年ぶりの新刊『渦の中へ』が刊行

あさのあつこさん著『渦の中へ――おいち不思議がたり』がPHP研究所より5月13日に刊行されます。青春小説の名手あさのあつこさんが江戸深川を舞台に、死者の姿が見え、声を聞くことができる特別な力を持つ娘おいちを描く青春「時代」ミステリーシリーズの最新刊です。

 

主人公が貫く、今に繋がる生き方

本書『渦の中へ』は、巻を追うごとに歳を重ねる主人公おいちが20歳になった前作『星に祈る』以来、2年ぶりの続編となります。少女から大人へと成長していく主人公を見守る読者は増え続けており、「おいち不思議がたり」シリーズの累計発行部数は35万部を突破しました。

 
おいちは、菖蒲長屋で父の仕事を手伝いながら、医者を目指して修業中です。この世に思いを残して亡くなった人の姿が見えるという不思議な力を生かして、深川界隈で起こる事件の謎や因縁の糸を解きほぐします。

おいちについて、著者あさのあつこさんは「お江戸の少女ですが、今に繋がる生き方を貫いています」とコメントしています。「父のような医者になりたい。でも家庭も持ちたい」という希望を胸に人生を切り拓こうと懸命に生きるおいちは、今作『渦の中へ』で、医塾に通い始めるのと同時に、女としての幸せもつかみ取りました。

 

30万部突破記念の読者プレゼントを実施

「おいち不思議がたり」シリーズが30万部を突破したことを記念して、読者プレゼントも実施中です。

『渦の中へ』発刊に先立って文庫化された『星に祈る』は、「決意篇」と位置づけられているシリーズ節目の巻です。こちらを購入した読者の中から抽選で150名に、シリーズ特製クリアしおり&ポストカードのセットをプレゼントします。

■対象書籍:4月12日発売『星に祈る――おいち不思議がたり』(PHP文芸文庫)

■応募方法:帯袖から応募券1枚を切り取り、郵便ハガキに貼って応募

■宛先:PHP研究所「おいち不思議がたり」シリーズ累計30万部突破記念 読者プレゼント係

■締切:2023年5月31日(当日消印有効)

■発表:6月下旬(予定)、当選者への発送をもって発表に代えます

この『星に祈る』は4月12日の発売直後から好調な売れ行きで、すでに1万部の増刷が決定。シリーズの累計発行部数は35万部を超えています

 

著者プロフィール

著者のあさのあつこさんは、1954年生まれ、岡山県出身。青山学院大学文学部卒業。小学校の臨時教師を経て、作家デビュー。

『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーⅠ~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。

著書は、現代ものに「ガールズ・ブルー」「The MANZAI」「NO.6」のシリーズ、『神無島のウラ』、時代ものに「おいち不思議がたり」「弥勒」「闇医者おゑん秘録帖」「燦」「天地人」「針と剣」「小舞藩」のシリーズ、『えにし屋春秋』などがある。

 

渦の中へ おいち不思議がたり
あさの あつこ (著)

医塾に通い、医者を目指しつつ、女としての幸せもつかみ取ろうとするおいち。

そんなおいちの祝言の日に事件が……。
「浦之屋」という商家で、毒物混入事件が起きたのだ。おいちは、祝言の席から「浦之屋」に駆けつけ、父・松庵らとともに、苦しんでいる人達の手当てに奔走する。
そして、「浦之屋」の若旦那の乳母が服毒死し、菖蒲長屋の元住人の巳助が犯人として名乗り出る。
この世に思いを残して死んだ人の声を聞けるおいちは、巳助が闇に呑み込まれていく姿を見てしまい、事件の裏に何かある、と思い、真相を突き止めるべく動き始める。
やがておいちの身体に異変が……。父の手伝いと勉強、そして家庭をもったおいちは、大切なものや人を守っていけるのか。
シリーズ累計35万部突破! 人気の青春「時代」ミステリー第六弾。

星に祈る おいち不思議がたり (PHP文芸文庫)
あさの あつこ (著)

「おいちは江戸の女性ですが、今に繋がる生き方を貫いています」――あさのあつこ
現代女性にも通じる悩みを抱える主人公を思わず応援したくなる人気時代小説。
父のような医者になりたいと願う娘おいちに、絶好の機会が訪れる。女性の医者を育てるための医塾が開かれるというのだ。おいちは、希望に胸を膨らませ、夢への第一歩を踏み出そうとする。
そんななか、深川で謎の連続失踪事件が起きる。忽然と姿を消した四人に、共通点は見出せなかった。
不可解な事件が気になるおいちの許に、岡っ引の仙五朗が思いがけない情報を携えてやって来る。
この世に思いを残して死んだ人の姿を見ることができるおいちは、事件を解決に導くことができるのか。
一方、心を寄せ合う新吉との関係も、新たな局面を迎える。仕事も家庭も持ちたいという娘の密かな願いは、叶えられるのか。
人気の青春「時代」ミステリー第五弾!

 
【主人公・家族】
おいち……藍野松庵の娘で、父のような医者を目指して修業中。この世に思いを残して亡くなった人の姿が見えるという不思議な能力を持つ。
藍野松庵……おいちの父。長崎帰りの蘭方医として名を馳せていたが、今は一介の町医者として貧しい人々の診療にあたっている。

【おいちの育ての親】
藤兵衛……八名川町の紙問屋『香西屋』の主。
おうた……おいちの伯母。『香西屋』の内儀。おいちのことを誰よりも愛しんでいる。

【おいちの周りの人々】
お里……おいちの母。おいちが五歳のときに病で亡くなる。
仙五朗……本所深川界隈を仕切る凄腕の岡っ引で、“剃刀の仙”の異名をとる。
新吉……腕のいい飾り職人。おいちに想いを寄せている。

<シリーズ第1弾>

おいち不思議がたり (PHP文芸文庫)
あさの あつこ (著)

あれは何? なんで見えたの?

おいちは十六歳。江戸深川の菖蒲長屋で、医師である父の仕事を手伝っている。おいちが他の娘と違うのは、この世に思いを残して死んだ人の姿が見えること。そんなおいちの夢に、必死で助けを求める女が現れる。
悩みながらも己の力で人生を切り拓き、医者を目指す娘が、自分に宿った不思議な力を生かし、絡み合う因縁の糸を解きほぐしていく青春「時代」ミステリー。

 


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