少女はほんとうに奇跡の存在なのか? Netflix映画「聖なる証」原作小説の日本語翻訳版が刊行
オークラ出版はNetflix映画「聖なる証」(監督:セバスティアン・レリオさん、出演:フローレンス・ピューさん)の原作小説『聖なる証』を翻訳小説の文庫レーベル・マグノリアブックスより刊行しました。
喪失と人間の再生、愛の形を描く歴史フィクション『聖なる証』
【あらすじ】
1859年、アイルランドの田舎町に英国人看護師リブ・ライトが訪れる。
リブはクリミア戦争の従軍看護師で、ナイチンゲールに師事していた。彼女に課されたのは、絶食を続けているにもかかわらず健やかに生き続け、奇跡の少女と名をはせるアナ・オドネルを二週間観察することだ。
医学の訓練を受けたリブは奇跡など信じず、ひみつを暴こうと必死になるが何の糸口も見つからない。
少女はほんとうに奇跡の存在なのか? 少女はいったい何者なのか?
リブがアナを「救うべきひとりの患者」として見つめ始めたとき、さまざまな人間の思惑が 明らかになる。
少女の生存に必要なのは、信仰か科学か、それとも……?
著者プロフィール
■エマ・ドナヒュー(Emma Donoghue)さん
1969年生まれ、アイルランド・ダブリン出身。カナダ・オンタリオ州在住。『The Sealed Letter』(未邦訳)が2009年ラムダ賞を受賞。『部屋』(訳:土屋京子さん/講談社 2011年)はマン・ブッカー賞の最終候補に選出された。映画化の際には脚本を担当し、第88回アカデミー賞脚色賞にノミネート。
『星のせいにして』(訳:吉田育未さん/河出書房新社 2021年)など作品多数。
■訳:吉田育未(よしだ・いくみ)さん
英日翻訳者。佐賀県出身。カナダ・アルバータ州在住。トロント大学院OISE修士。
訳書にエマ・ドナヒュー著『星のせいにして』(河出書房新社)など。野鳥観察が趣味。
聖なる証 (マグノリアブックス) エマ・ドナヒュー (著), Emma Donoghue (著), 吉田育未 (翻訳) |
【関連】
▼聖なる証 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
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