「岡崎に捧ぐ」から5年、山本さほさん最新作『てつおとよしえ』が刊行
大ヒットとなった自伝的漫画『岡崎に捧ぐ』から5年、漫画家・山本さほさんの最新作『てつおとよしえ』が新潮社より刊行されました。
私の理想の夫婦は父と母。なぜなら――。
本作は、機械オタクで超マイペースな父・てつお、過干渉で心配性な母・よしえ、三人兄弟の末っ子「さほ」が主人公。『岡崎に捧ぐ』では描けなかった、あの頃といまの家族を描いた、ほっこり和んでちょっぴり泣ける感動の家族漫画です。
【あらすじ】
〈私の理想の夫婦は父と母。なぜなら――。ほっこり和んでホロリと泣ける家族漫画。〉
マイペースで機械オタクな父・てつおと、倹約家で心配性な母・よしえ。末っ子で心配ばかりかけている「私」。寝たふりをしておんぶされた父の背中、つい辛くあたった思春期、そして、いつの間にか増えた母の手のシワ……。「いつか」が来る前に、私は何ができるだろう?
感動作『岡崎に捧ぐ』の著者が贈る、あの頃といまの家族の話。
★『てつおとよしえ』試し読み:https://www.shinchosha.co.jp/book/355021/preview/
◆テレビプロデューサー・佐久間宣行さんも絶賛!
「恥ずかしいくらい共感してしまった。全人類が両親に会いたくなるマンガ」
「子どもから大人になるまでの葛藤」が生涯のテーマ
山本さほさんは本書に込めた思いを、下記のように綴っています。
《まんが家になってから、ありがたいことに色んな作家さんとお話をする機会があり、気付いたことがあります。みんな自分の作品に一つ「テーマ」みたいなものを持っているということです。
たくさんの作品を描いている作家さんも、どこか一貫している「テーマ」があって、それが“その人の作品らしさ”になっている気がします。私はその「テーマ」こそ、その人の人生の一番大きな部分を占めているものではないかと思うのです。
それでいうと私はきっと「子どもから大人になるまでの葛藤」が、それにあたります。私は自分の作品でどんな話をどんな角度で描いても、大体いつも「大人になれないこと」を嘆いてしまうからです。》
(『てつおとよしえ』あとがきより)
「大人になること」をずっと悩み続けてきた山本さんならではの「家族漫画」。懐かしさや“家族あるある”だけでない、誰しもが一度は抱えたことのある悩みや葛藤にも共感できる作品です。
著者プロフィール
山本さほ(やまもと・さほ)さんは、1985年生まれ。岩手県生まれの神奈川県育ち。2014年に幼馴染との友情を描いた自伝的漫画『岡崎に捧ぐ』がnoteで大きな話題となり、漫画家デビュー。
著書に『この町ではひとり』『山本さんちのねこの話』『無慈悲な8bit』『きょうも厄日です』などがある。
★Twitter:https://twitter.com/sahoobb
てつおとよしえ 山本 さほ (著) 私の理想の夫婦は父と母。なぜなら――。 |
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