【第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞】露野目ナキロさん「をんごく」が大賞を受賞

横溝正史ミステリ&ホラー大賞が決定!
KADOKAWAは4月27日、公募の新人文学賞「第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞」の選考結果を発表しました。
第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞が決定!
第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の選考会が4月27日午後4時より「紀尾井 なだ万」で行われ、応募総数437作品の中から最終選考に残った4作品のうち、選考委員の審査により次の通り決定しました。
<第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 受賞作品>
【大賞】(正賞:金田一耕助像 副賞:賞金300万円)
露野目ナキロ(つゆのめ・なきろ)さん〔大阪府箕面市出身〕
「をんごく」
【読者賞】(正賞、副賞ともになし)
露野目ナキロ(つゆのめ・なきろ)さん〔大阪府箕面市出身〕
「をんごく」」
※一般から選ばれたモニター審査員により最も多く支持された作品に与えられます。
【カクヨム賞】(賞品:iPad Pro 12.9 inch Wi-Fi 256GB+Apple Magic Keyboard)
露野目ナキロ(つゆのめ・なきろ)さん〔大阪府箕面市出身〕
「をんごく」」
※今回より【カクヨム賞】を新設。Web小説サイト「カクヨム」上で公開された最終候補作から、「カクヨム」ユーザーによって選ばれた作品に与えられます。
※「をんごく」はトリプル受賞となります。
選考委員は、綾辻行人、有栖川有栖、黒川博行、辻村深月、道尾秀介(敬称略、左より50音順)
綾辻行人さん、有栖川有栖さん、黒川博行さん、辻村深月さん、道尾秀介さん、米澤穂信さん。
※今回より選考委員に米澤穂信さんが加わりました。

選考委員近影 綾辻さん・黒川さん、辻村さん、道尾さん:撮影/ホンゴユウジ、米澤さん:撮影/干川 修
選評は『小説 野性時代』7月号(6月25日配信)に掲載される予定です。また、受賞作は、KADOKAWAより2023年10月に刊行、賞の贈呈式および祝賀パーティーは2023年11月に都内にて〈山田風太郎賞〉〈小説 野性時代 新人賞〉と合同で開催されます。
第43回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞 受賞作について
【大賞】【読者賞】【カクヨム賞】「をんごく」
大正時代末期。画家の古瀬壮一郎は、関東大震災をきっかけに故郷の大阪・船場へ戻り、怪我が原因の病で妻の倭子を喪う。倭子の死を受け容れられない壮一郎は、四天王寺に住む巫女に、倭子の霊を降ろしてもらうよう依頼する。しかし、巫女は彼女の霊が降ろしにくく、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告する。その後、壮一郎の住む船場の家で異変が起こりはじめる。怪現象は、帰ってきた倭子の霊が起こしているのか? それとも――
<著者略歴> 露野目ナキロ(つゆのめ・なきろ)さん ※ペンネーム
大阪府箕面市出身、大阪府大阪市在住。イギリス・ニューカッスル大学大学院修士課程修了。現在会社員。
横溝正史ミステリ&ホラー大賞について
横溝正史ミステリ&ホラー大賞は、KADOKAWAの新人文学賞として、ともに四半世紀以上の歴史を持つ「横溝正史ミステリ大賞(第38回まで)」と「日本ホラー小説大賞(第25回まで)」を統合し、ミステリとホラーの2大ジャンルを対象とした新たな新人文学賞として2018年2月に創設(横溝正史ミステリ大賞の回数を通算し、第39回からとしています)。
50余年にわたり推理・探偵小説を精力的に執筆し続け、また怪奇・ホラー小説にも親和性が高い横溝正史さんの名を冠し、エンタテインメント性にあふれた、新たなミステリ小説またはホラー小説を公募する文学賞です。
対象となるのは、広義のミステリ小説、又は、広義のホラー小説。年齢・プロアマは不問。ただし未発表の作品に限ります。原稿は、40字×40行で75枚以上150枚以内。手書き原稿は、400字詰め原稿用紙300枚以上600枚以内。
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