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又吉直樹さん『東京百景』以来となる10年ぶりのエッセイ集『月と散文』が刊行

芸人・芥川賞作家の又吉直樹さんが、2013年に発表された『東京百景』以来、10年ぶりとなるエッセイ集『月と散文』がKADOKAWAより刊行されました。

なお、本作は、又吉さんが2021年から執筆活動を行っているオフィシャルコミュニティ「月と散文」から生みだされる最初の作品となります。

 

青春の“その後”の日々の暮らしには、何があって何がないのか――。

1999年、高校を卒業し、芸人になるために上京してきた又吉直樹さんが過ごした「ドブの底を這うような日々」とささやかな幸せを描いた『東京百景』は、青春の物語として、16万部を超えるベストセラーとなりました。

『月と散文』は、エッセイ集としては『東京百景』(2013)以来、著書(文庫・共著を除く)としても小説『人間』(2019)以来となる作品です。青春や青春の残滓が濃く残る作品の執筆に一旦区切りをつけて、新たな一歩を踏み出した最初の作品となります。

 
そんな『月と散文』に収録される66話のほとんどは、又吉直樹さんが40歳を迎えた2020年以降に書かれたものです。そこにはコロナ禍での日々の暮らしが描かれると同時に、それまでと一変した世界の中で向き合った孤独や上京以前の出来事、遠く離れた家族との記憶が述べられています。過去から現在に連なる、悲しさ、痛み、憤り、ささやかな幸福が、センチメンタルかつナイーブに、時に感情を抑制することない激しさで表現されています。

私小説的であり、エッセイ的でもあり、詩的でもありと、作家としても成熟を感じさせる今作は、笑いに彩られながら、あらゆる感情を呼び起こすであろう圧巻の出来栄えです。

青春の続きを生きている方、いまその只中にいる方、家族を想う方、楽しい気分になりたい方、満たされぬ日々を送っている方、孤独に苦しむ方……、世代や性別を問わず、多くの方々の感情に寄り添う一冊となっています。

 

瞳の中に月が映る! カバー装画は松本大洋さん

松本大洋さんによるカバーのラフ画

松本大洋さんによるカバーのラフ画

カバー、表紙、口絵を手掛けるのは、松本大洋さん。奇跡とも思えるコラボは、「身に覚えのある温もりと痛みと哀愁みたいなものが強く伝わってきて、僕には『人間そのもの』に見える」と、以前から松本大洋さんの作品を敬愛する又吉さんのオファーによって実現しました。構成や文章と深く響き合う装丁にもご注目ください。

 

紙の本のカッコよさを追求した特装版も数量限定発売!

紙の本を読者としても深く愛し、古書に関する造詣も深い又吉直樹さん。そんな又吉さんが「昔の本のカッコよさ」をビジュアルだけでなく技術的にも蘇らせ、こだわり抜いて作った特装版も同時に発売されます。

題箋貼り、小口アンカット、活版印刷……。持っているだけで嬉しくなるだけでなく、本の歴史を未来に受け継ぐ、そんな意義も持つ一冊となります。

 

オフィシャルコミュニティ「月と散文」について

■更新内容:週三回書き下ろしの作品を限定で公開中
(1) 書き物:2000文字程度の文章を更新
(2) 自由律:自由律俳句5句とまつわる随筆を更新
(3) 実験:1週間で考えたことや気付いたことを自由な形式で更新
そのほか、”投書”ではコミュニティ内の皆様から創作のヒントを頂くこともあります。
また、「月と散文」という名前にちなんで、満月の日には特別な試みも行っています。

■月会費:1,000円(税込)

★オフィシャルサイト:https://www.tsukitosanbun.com/

★更新通知コンテンツ
◎オフィシャルLINE:https://lin.ee/ZQkzgO9
◎又吉スタッフInstagram:https://www.instagram.com/matayoshi_staff/

 

著者プロフィール

著者の又吉直樹(またよし・なおき)さんは、1980年生まれ、大阪府寝屋川市出身。吉本興業所属。2003年にお笑いコンビ「ピース」を結成。

2015年に本格的な小説デビュー作『火花』で第153回芥川賞を受賞。同作は累計発行部数300万部以上のベストセラーに。2017年には初の恋愛小説となる『劇場』を発表。2022年4月には初めての新聞連載作『人間』に1万字を超える加筆を加え、文庫化。

他の著書に『東京百景』『第2図書係補佐』、共著に『蕎麦湯が来ない』(自由律俳句集)、『その本は』など。又吉さんの頭の中が覗けるYouTubeチャンネル【渦】も話題。

 

月と散文
又吉 直樹 (著)

センチメンタルが生み出す攻撃力、ナイーブがもたらす激情。

いろいろ失くなってしまった日常だけれど、窓の外の夜空に月は出ていて、書きかけの散文だけは確かにあった―― 16万部超のベストセラー『東京百景』から10年。又吉直樹の新作エッセイ集が待望の発売!

月と散文 特装版

 
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ピース又吉 「月と散文」

 


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