難しくて諦めた難解小説、読めるようになるかも――橋本陽介さん「小説を読み込む技術」が配信開始
小説を読むのは簡単なようで、手強さもあります。特に“名作“と言われる小説は、聞き慣れない表現を多分に含みがちで、挫折経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで、文学者であり、社会学者の橋本陽介さんが古今東西、様々な小説を題材に、小説の読み方、そしてより深い楽しみ方を解説する新シリーズ「小説を読み込む技術」が音声教養メディアVOOXにて配信開始となりました。なお、2月26日(日)までは無料公開。
なぜ”名作”といわれる小説に挫折してしまうのか?
本はよく読むという人の中でも、ビジネス書や社会科学の本は読むけれど、フィクションは苦手という方も多いのではないでしょうか。なぜ、この苦手意識が生まれてしまうのでしょうか?
文学者、社会学者の橋本陽介さんは、小説には読み方の知識があると言います。
<小説の構造は、ストーリーと描写>
本シリーズでは、古今東西 様々な小説を例に出しながら、小説を読むための知識を学ぶことができます。
例えば第2話では、小説をストーリーと描写に分けて読む意識が大切、という話が出ます。ストーリーとは話の展開であり、何かの動きです。電車が通過したのか、主人公が立ち上がって家を出たのか。小説には、ストーリーが付き物ですが、これだけでは面白くありません。逆に描写は、静的なもので、どんな状態だったのか、主人公にどんな感情が生まれたのか 等です。この構成を知るだけで、小説をより深く読めるようになるそう。
本編では、他にも小説をより深く読むためのコツを紹介。小説に苦手意識を持っていた方は、克服のチャンス。新たな世界が広がるかも。2月26日(日)までは、無料公開。ぜひ通勤時間、仕事や家事のすきま時間で、聴いてみてください。
【「小説を読み込む技術」全6話60min】
第1話. 小説を深く読むのは感性ではなく知識だ
第2話. 小説の構造を知る ストーリーと描写
第3話. 小説の構造を知る 時間と視点
第4話. 違和感を大事にする
第5話. 独自の小説言語に着目する
第6話. 小説とその他の文章との連続性
橋本陽介さんプロフィール
1982年生まれ、埼玉県出身。慶應義塾志木高等学校卒業。慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。専門は、中国語を中心とした文体論、テクスト言語学。現在、お茶の水女子大学基幹研究院准教授。7か国語を独学でマスター。
著書に『日本語の謎を解く』や『「文」とは何か』などがある。最新作は『中国語は不思議』。
VOOXとは
VOOXは、学びに特化した音声メディアです。1話10分、6話完結のコンテンツ構成で第一人者たちの実践知と人々を鼓舞する生の声を届けます。
現在400話以上のコンテンツを配信しており、毎週新しいコンテンツを更新中です。新規シリーズは、公開から2週間はどなたも無料で楽しめます。
★URL:https://voox.onelink.me/KbDS/PRT
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