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「フォーブス」誌のアジア諸国首脳の必読書に選定!バリー・ランセットさん『トーキョー・キル』が刊行

バリー・ランセットさん著『トーキョー・キル』(訳:白石朗さん)

バリー・ランセットさん著『トーキョー・キル』(訳:白石朗さん)

「フォーブス」誌のアジア諸国首脳の必読書にも選定された、バリー・ランセットさんによる〈私立探偵ジム・ブローディ〉シリーズ第2弾『トーキョー・キル』(訳:白石朗さん)がホーム社より刊行されました。

 

全米大絶賛のノンストップ・エンターテインメント!日本通の著者による本格ハードボイルド第2弾『トーキョー・キル』

本書は、日本に精通したアメリカ人作家による本格ハードボイルド、私立探偵ジム・ブローディシリーズの第2弾。知られざる日中戦争の歴史の闇をめぐり、横浜中華街、フロリダ、バルバドスと世界を駆け巡る本作は、優れたエンターテインメントとしてアメリカ私立探偵作家クラブ賞(シェイマス賞)最優秀長篇賞最終候補作になるとともに、「フォーブス」誌のアジア諸国首脳の必読書に選定されるなど、各方面で高い評価を受けています。

 
芸術、社会問題、文化そして戦争──社会を形作り、また破壊するすべての要素が、バリー・ランセットが描くスリル満点の小説の第二作に結実している。……ランセットは『トーキョー・キル』で波に乗り続ける──ニューヨークタイムズ/AP

『トーキョー・キル』は何といっても優れたミステリーであり、その卓越した物語性ゆえに独立した読み物として成立している。だが、四半世紀以上日本で暮らしたランセットは、今日の緊張に満ちた状況に関する日中関係についての微妙な解釈も示している──フォーブス誌

 
【あらすじ】

「生命に危険を感じて怯えた三浦晃がわたしたちの事務所のドアを叩いた時点で、すでに死者は八人を数えていた」──休暇を娘と過ごすために日本に戻っていた私立探偵ジム・ブローディのもとに老人が現れ、命を狙われているので身辺警護をしてほしいと依頼する。男は旧日本陸軍の兵士で、すでに戦友二人が殺されており、その手口は中国の秘密結社のものと思われるという。

一方ブローディは、高名な禅僧にして絵師である仙厓義凡の幻の逸品の行方を追っていた。捜査を進めていくうちに、一見異なるこの二つの出来事が、実は第二次世界大戦中の日中間の秘められた歴史とつながっていることが判明する……。横浜中華街、フロリダ、バルバドスと各地を縦横に駆け巡り、知られざる日中戦争の歴史の闇に迫っていく──。

 
<杉江松恋さん「解説」より>

『トーキョー・キル』では先の戦争という歴史的過去を背景に置くことで、作中の事件が現実と接続しているような感覚を読者に味わわせている。そうした時間軸の計算、読者に作中世界を現実に近いものとして味わわせる技こそがランセットの奥義なのである。……唯一無二の主人公ジム・ブローディの背中に隠れて、恐々と世界をのぞき込む。

 
★ホーム社文芸図書WEBサイト「HB」で試し読み公開中:https://hb.homesha.co.jp/n/nb360ced56412

 

著者プロフィール

 
■著者:バリー・ランセット(Barry Lancet)さん

アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ生まれ。4歳の時、カリフォルニア州ロサンゼルスへ。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で2年間心理学を学んだ後、UCB(カリフォルニア大学バークレー校)に転校し英文学の学位を取得。アメリカでさまざまな仕事をした後、講談社インターナショナルに入社。25年間にわたって、美術、工芸、歴史、料理、社会学、小説、詩、東洋哲学など、多くのテーマに関する本を編集。

帰国後、東京で生まれ育った私立探偵ジム・ブローディを主人公とするミステリ・シリーズを執筆。第一作の『ジャパンタウン』(2013)はバリー賞最優秀新人賞などを受賞したほか、「サスペンスマガジン」誌の最優秀デビュー作品の一つに選ばれた。続く二作目『トーキョー・キル』(2014)は、アメリカ私立探偵作家クラブのシェイマス賞の最優秀長篇賞にノミネートされ、「フォーブス」誌のアジア諸国首脳の必読書として選ばれる。続刊に『Pacific Burn』『The Spy Across the Table』がある。

 
■訳者:白石朗(しらいし・ろう)さん

英米小説翻訳家。キング、グリシャム、デミル等、ミステリ、ハードボイルド系作家の翻訳を多数手がける。

 

トーキョー・キル
バリー・ランセット (著), 白石 朗 (翻訳)

日本通の著者によるノンストップ・エンターテインメント〈私立探偵ジム・ブローディ〉シリーズ第2弾! 身辺警護を求めて事務所を訪ねてきた旧日本陸軍の男。禅僧で絵師の仙がい義梵の幻の逸品の行方。一見異なる二つの出来事が、秘められた歴史とつながる。横浜中華街、フロリダ、バルバドスと各地を縦横に駆け巡り、知られざる日中戦争の歴史の闇に迫っていく――。解説・杉江松恋。アメリカ私立探偵作家クラブ賞(シェイマス賞)最優秀長篇賞最終候補作。フォーブス誌のアジア諸国首脳の必読書選定。

<既刊>

ジャパンタウン
バリー・ランセット (著), 白石 朗 (著)

サンフランシスコで古美術商と私立探偵を営むジム・ブローディのもとに、市警の友人から一本の電話が入る。ジャパンタウンというショッピングモールで日本人一家五人が惨殺される事件が起き、日本で生まれ育ち、日本の事情に詳しいブローディに助言を求めたのだ。現場には、謎の漢字一文字が記された血まみれの紙片が残されていた。その漢字は、四年前妻が住宅火災で亡くなった現場にあったものと同じだった。今回の事件は妻の死と関係があるのだろうか?
漢字の謎を追っていくうちに、娘が事件に巻き込まれてしまう。愛する娘を救うべく、ブローディは強大な日本の秘密組織に立ち向かっていくが、そこには驚愕の真相が――。

 
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