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【図書館員がえらぶ 選書センター大賞2022】林木林さん&庄野ナホコさん『二番目の悪者』が大賞を受賞

書店取次大手の日本出版販売(日販)は、日販図書館選書センターが主催する「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2022」の結果を発表しました。

 

「図書館員がえらぶ 選書センター大賞」とは

「図書館員がえらぶ 選書センター大賞」は、2021年12月に、選書センターの開設5周年を記念して開催された企画です。小中学校図書館に特化し、全国の図書館員の方たちとともに選び抜いた、他にはない目線のランキングとなっています。学校図書のトレンドを映すランキングとして、図書館をはじめ、小中学生向けの選書の参考に活用してもらい、学校図書館をより盛り立てることを目指し、今年2022年に第2回が開催されしました。

 
<「図書館員がえらぶ 選書センター大賞」開催概要>

■ノミネート図書
選書センターでの選書実績をもとに、同センターのコンシェルジュが、NDC(日本十進分類法)の分類別に各10冊、合計120冊を選出しました。

■投票方法
全国の学校司書、公共図書館司書の方たちが、ノミネート図書の中から分類別に最大3冊ずつ、「これはオススメ!」と思う図書をインターネットのアンケートフォームより投票しました。

■投票期間:2022年9月12日(月)~11月10日(木)

 

「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2022」投票結果 〔日販図書館選書センター主催〕

 
<総合ベスト3>

■大賞『二番目の悪者』(作:林 木林さん、絵:庄野ナホコさん/小さい書房)

【受賞のコメント】
林木林さん(作)「栄えある賞にご選出いただきありがとうございます。本作が『自分の頭で考える』大切さに気づくきっかけになれば幸いです」
庄野ナホコさん(絵)「本の現場の方々に選んでいただき光栄です。動物たちの表情を考え考え描きました。見ていただけると嬉しいです」

 
■第2位『へいわとせんそう』(文:たにかわしゅんたろうさん、絵:Noritakeさん/ブロンズ新社)

【受賞のコメント】
佐川祥子さん(担当編集者)「百戦錬磨の図書館司書の方々に本書を選んでいただき、大変光栄です。私たちはみな、同じ人間だということ。『敵も味方もなく生まれてきた世界中の赤ちゃん』の行く末は、戦争ではなく平和な世界でありたいです」

 
■第3位『ずかん 宝石』技術評論社 飯田 孝一(監修)/川嶋 隆義(写真)

【受賞のコメント】
飯田孝一さん(監修・日本彩珠宝石研究所)「宝石はどうして美しいのだろう。この本は将来宝石の道に進む人が増える事を願い、登龍門として書いたものです。子供の頃から石に触れ親しんでおけば真の魅力が見えてきます。選ばれて最高に感動しています」

 
★「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2022」詳細:https://sensho-c.jp/sensho_award2022/
※「NDC分類別トップ図書」も掲載されています。

 

日販図書館選書センターについて

日販図書館選書センターは、小中学校児童・生徒向けの図書約3万冊を常時取り揃え、図書館関係者の方たちが実際に図書を手に取って選書できるセンターです。

今回の「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2022」の全ノミネート図書はもちろん、新刊図書の展示も充実させており、新しい本に出会う機会を常に提供しています。来場した際に気に入った図書を即時発注することも、選んだ本のリストを持ち帰ることも可能です。

さらに同センターでは、選書経験豊富なコンシェルジュが常駐し、来場された方との対話を通じて、ご希望のテーマでの選書の提案から他校での展開事例の紹介まで、それぞれのニーズに沿った選書をサポートします。

 
<日販図書館選書センター概要>

■所在地 :東京都千代田区麹町3丁目7番地4 秩父屋ビル4階
〔アクセス〕東京メトロ有楽町線 麹町駅1番出口 徒歩5分/半蔵門線 半蔵門駅1番出口 徒歩5分/JR 中央線 四ツ谷駅麹町口 徒歩10分

■来場申込み:事前予約制

★公式サイト:https://sensho-c.jp/

 

二番目の悪者
林 木林 (著), 庄野 ナホコ (著)

考えない、行動しない、という罪。

金色のたてがみを持つ金ライオンは、一国の王になりたかった。
自分こそが王にふさわしいと思っていた。
ところが、街はずれに住む優しい銀のライオンが「次の王様候補」と噂に聞く。
ある日、金のライオンはとんでもないことを始めた-―。
登場するのは動物ばかり。人間はひとりも出てきません。
けれど1ページ目はこの言葉から始まります。
「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」

【出版社からのコメント】
大人向け絵本であり、 全国学校図書館協議会選定図書(小学校高学年・中学生向け)でもあります。 年齢に関係なく多くの方に読んで頂ければと願っています。

 
【関連】
≫ 選書センター大賞2022 | 日販図書館選書センター

 


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