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本屋大賞2年連続第2位!青山美智子さん一年ぶりの書き下ろし『月の立つ林で』が刊行

青山美智子さん著『月の立つ林で』

青山美智子さん著『月の立つ林で』

デビュー作『木曜日にはココアを』で宮崎本大賞を受賞、『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』で本屋大賞2年連続第2位となった青山美智子さんの一年ぶりの書き下ろし作品『月の立つ林で』がポプラ社より刊行されました。

 

作家5周年10作目の本作のテーマは「見えない繋がり」

『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)、『赤と青とエスキース』(PHP研究所)で本屋大賞2年連続2位に輝くなど、文芸ファンのみならず近年着実にファンが増え続けている青山美智子さん。今作は、作家5周年にして、記念すべき10作目となります。

 
ままならない日常をおくる登場人物たちが、共通の“あるPodcast”を聴くことで癒され、一歩踏み出していくストーリーは、“見えない誰か”や“見えないつながり”が生きる励みになることを教えてくれます。人との距離感が大きく変化し、誰もが孤独を感じやすい今だからこそ、読後にそっと光を灯してくれるような作品となっています。

 
【主な登場人物】

◎朔ヶ崎怜花(41)…ある出来事をきかっけに、長年勤めた病院を辞めた元看護師。
◎本田重太郎(30)…売れないながらも夢を諦めきれないピン芸人。
◎高羽裕史(55)…娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士。
◎逢坂那智(18)…親から離れて早く自立したいと願う女子高生。
◎北島睦子(28)…やりたい仕事が順調になるにつれ家族との距離感に悩むアクセサリー作家。

 
<あらすじ>

似ているようでまったく違う、
新しい一日を懸命に生きるあなたへ。

長年勤めた病院を辞めた元看護師、夢を諦めきれない芸人、家族の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、早く自立したいと願う女子高生、仕事と家族のバランスに悩むアクセサリー作家――自分の生き方に迷いを感じたり、身近な人との関係に悩んだり……つまずいてばかりの日々を送る登場人物たちがそれぞれ共通して耳にしたのは、タケトリ・オキナという男性が月について語るポッドキャスト『ツキない話』だった。

「月の立つ」というのは、新月を表す言葉。彼ら自身も、彼らの思いも満ち欠けを繰り返し、似ているようでまったく違う新しい毎日を紡いでいく…。
最後に仕掛けられた驚きの事実と、読後に気づく“見えない繋がり”が胸を打つ、心震える傑作小説。

 
◆プルーフ配布後、書店員さんからの感動のコメント続々!

〔大盛堂 山本さん〕
生きていてつまづいても諦めそうになっても、できるだけシンプルに目の前の相手や遠くの誰かに自分の心を伝える大切さがページに満ちあふれる。この物語はあなたに今必要な何かを灯らせる力がある。ぜひ小説家・青山さんの掛け替えのない想いを全身で浴びて欲しい。

〔六本松 蔦屋書店 峯さん〕
月が繋ぐ大切な人との絆と紡がれる人の思い。弱った心に染み入る優しい物語。
薄く澱のように積もっていく日々の不安や不満。
仄暗い感情に翻弄され疲れた心には、人の優しさがすんなり届く。
すれ違ってた思いが時を経て重なる時、奇跡のような出来事が起きる。
心に残るしみじみいい作品でした。
青山先生の作品はいつだって優しい。そして力強い。

〔未来屋書店大日店 石坂さん〕
本にもご縁ってあると思うんです。
じたばたしなくてもある時ふいに待ち人がやってくるような感覚。
作中にある素敵な言葉がいま必要な人に届くといいなと思いました。
今、とても感動しています。

〔ジュンク堂書店滋賀草津店 山中さん〕
自分はがんばらなきゃいけない、最終的にはひとりだと思ってきたことは、大きな間違いでした。自分が何かをする時、陰ながら見守ってくれている人がいる。知らないところで、人に支えられ、救われてきたんだとこの作品が教えてくれました。かけがえのない物語になりました。

 

著者プロフィール

著者の青山美智子(あおやま・みちこ)さんは、1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系の新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。

デビュー作『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞。『猫のお告げは樹の下で』で第13回天竜文学賞を受賞。『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』で2021・2022年本屋大賞ともに第2位。

他の著書に『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『マイ・プレゼント』『いつもの木曜日』など。

★Twitter:https://twitter.com/michicoming

▲青山美智子さん直筆メッセージ

▲青山美智子さん直筆メッセージ

 

月の立つ林で
青山美智子 (著)

 


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