知っているようで知らない「宗教」の”いろは”を学ぶ入門書シリーズ「宗教のきほん」が創刊! 第1弾は山本芳久さん『「愛」の思想史』&山川宗玄さん『禅の知恵に学ぶ』
「宗教」を分かりやすく読み解くシリーズ「宗教のきほん」がNHK出版より創刊されました
同シリーズでは、長い歴史のなかで受け継がれてきた古今東西の宗教を初心者に向けて分かりやすく解説します。同時に、宗教が持つ人生の困難を乗り越えるための知恵を提示。宗教を信じている人もいない人も、その「いろは」を実生活に生かせるシリーズです。
刊行第1弾として発売となるのは、山本芳久さんの『「愛」の思想史』と、山川宗玄さんの『禅の知恵に学ぶ』。日本人にも身近なキリスト教と仏教についての2冊です。
「愛のあり方」が腑に落ちれば、キリスト教が理解できる――『「愛」の思想史』
愛はどのように捉えられてきたのでしょうか。キリスト教の基礎知識をもとに歴代の愛の思想をコンパクトに提示し、同時にキリスト教の「アガペー」と「エロース」という鍵語から、私たちが生かせる愛の知恵を学びます。難解な内容を誰よりも明快に解説できる東大教授による、愛を理解し実践するための書です。
【本書の構成】
はじめに
第1章 古代哲学と愛 Ⅰ プラトンの「エロース」
第2章 古代哲学と愛 Ⅱ アリストテレスの友愛(フィリア)
第3章 聖書と愛 Ⅰ 旧約聖書
第4章 聖書と愛 Ⅱ 新約聖書
第5章 アガペーとエロースの対比
第6章 アウグスティヌスと愛 Ⅰ 「カリタス」という愛
第7章 アウグスティヌスと愛 Ⅱ 「神の国」と「地の国」
第8章 トマス・アクィナス Ⅰ スコラ哲学と『神学大全』
第9章 トマス・アクィナス Ⅱ 感情としての愛
第10章 トマス・アクィナス Ⅲ 自己愛、隣人愛、神の愛
おわりに
<著者・山本芳久(やまもと・よしひさ)さん プロフィール>
東京大学大学院総合文化研究科教授。1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。千葉大学文学部准教授、アメリカ・カトリック大学客員研究員などを経て、現職。専門は哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)、キリスト教学。
著書に『トマス・アクィナスにおける人格の存在論』(知泉書館)、『トマス・アクィナス 肯定の哲学』(慶應義塾大学出版会)、『トマス・アクィナス 理性と神秘』(岩波新書、サントリー学芸賞受賞)、『キリスト教の核心をよむ』(NHK 出版)、『キリスト教講義』『危機の神学』(若松英輔さんとの共著、文藝春秋)など多数。
意外に知らない「禅」の世界、その扉をひらく入門書――『禅の知恵に学ぶ』
2500年の伝統をもつ仏教で、禅はどのように生まれ現在に至るのでしょうか。その歴史と思想の核心のみを易しく解説します。禅僧が目指す、豊かに生きることとは異なる「己事究明」の道とは何なのでしょうか。「坐禅」「読経」「作務」「食事」……40年以上もの修行を経た高僧が、体得した禅の知恵を実感を込めて語ります。
★試し読み記事を「NHK出版デジタルマガジン」にて公開中:https://mag.nhk-book.co.jp/article/16801
【本書の構成】
はじめに
第1章 禅とは何か
第2章 生きることすべてが修行
第3章 一寸坐れば一寸の仏 ? 坐禅・参禅 ?
第4章 それと一つになる ? 作務・勤行 ?
第5章 いのちをいただく ? 典座・托鉢 ?
第6章 生かされて生きる
<著者・山川宗玄(やまかわ・そうげん)さん プロフィール>
正眼寺住職。1949年生まれ、東京都出身。1974年、埼玉大学理工学部卒業。野火止平林僧堂・白水敬山老師について得度。同年、正眼僧堂に入門。1994年より正眼寺住職、正眼短期大学学長。
著書に『生きる』『無門関提唱』(春秋社)、『くり返し読みたいブッダの言葉』(リベラル社)など。
宗教のきほん 「愛」の思想史 山本 芳久 (著) 「愛のあり方」が腑に落ちれば、キリスト教が理解できる。 世界中の誰もが人生で直面する「愛とは何か」という問い。 |
宗教のきほん 禅の知恵に学ぶ 山川 宗玄 (著) 意外に知らない「禅」の世界、その扉をひらく入門書。 心が不安定になりやすい現代で、その教えを日常に取り入れやすいことから世界中で注目を浴びる「禅」。2500年の伝統をもつ仏教において、禅はどのように生まれ現在に至るのか。その歴史と思想の要点のみをコンパクトに概説。禅僧が目指す、豊かに生きることや幸せに生きることとは異なる「己事究明」の道とは何か。「坐禅」「読経」「作務」「食事」……その修行法を理解し、禅における人生の捉え方を体感する。「五分坐れば、五分の仏」「それと一つになる」「他の力で生かしていただく」……40 年以上もの修行を経た高僧が、体得した禅の知恵を実感を込めて語る。 |
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