90歳になった「生き方の先輩」が今一番に伝えたいことは? 五木寛之さんの新シリーズ「人生のレシピ」が刊行開始 第1弾は『人生百年時代の歩き方』
作家・五木寛之さんの新シリーズ「人生のレシピ」のVol.1『人生百年時代の歩き方』がNHK出版より刊行されました。90歳になった「生き方の先輩」がNHK「ラジオ深夜便」の語りを再現して贈る、後半生を快活に過ごす道案内のシリーズです。
平成のベストセラー『生きるヒント』から30年、五木寛之さんによる令和の新シリーズが刊行開始!
私たちは、誰もが百歳以上生きるかもしれない時代を生きている。
そうであるならば、人生を二回生きるイメージを大切にして、それぞれ新しい生き方に切り替えてみてはどうだろうか――。
90歳になった作家・五木寛之さんがいま一番に伝えたいこととは何でしょうか。活字から、あのやさしい声が聞こえてきます。
「退屈というのはそれほど悪いことでしょうか」
「語ることのほうが本来の表現の仕事じゃないか」
「人間の一生に物差しを当てはめる必要はないと思うんです」
「人生の目的は、生き抜くことなんですよ」
「世を去るということは、思うままにはいかないのです」……
自身が長年出演を続ける「ラジオ深夜便」での語りを再現して贈る、人生後半を楽しむための一冊です。
《 誰もが百歳以上生きる可能性を持つ、この人類史上未曾有の事態に私たちはどう対処すればいいのでしょうか。困ったことに、音楽にせよ、文学にせよ、これまで人類が築き上げてきた文化遺産は、人間が百年以上も生きることを想定して作られてはいません。
私はよく、人生を山登りになぞらえることがあります。五十歳までの前半生が「登山」なら、その後の後半生はゆっくりと「下山」していく過程であると。
「下山」「下りる」というとマイナスのイメージでとらえられることが多いですが、それは間違いだと私は思います。なぜなら、下山して初めて山行が完結するのですから。》
(本書「はじめに」より)
本書第1章「人生のギアチェンジとは」の冒頭部分を、NHK出版デジタルマガジンにて公開しています。
★URL:https://mag.nhk-book.co.jp/article/15960
※なお、2022年12月、2023年2月に続巻が刊行予定です。
本書の構成
第1章 人生のギアチェンジとは
第2章 何をもって「幸せ」と感じるか
第3章 話すことの大切さを思う
第4章 生きているだけでも意味がある
第5章 老後の「生き方」と「逝き方」
著者プロフィール
著者の五木寛之(いつき・ひろゆき)さんは、1932年生まれ、福岡県出身。朝鮮半島で幼少期を送り、引き揚げ後、1952年に上京して早稲田大学文学部露文科に入学。1957年に中退後、編集者、ルポライターなどを経て、1966年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、1967年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、1976年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞など受賞多数。
ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『下山の思想』『百寺巡礼』『生きるヒント』『孤独のすすめ』など多数。
人生のレシピ 人生百年時代の歩き方 (教養・文化シリーズ) 五木 寛之 (著) |
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