小川糸さん〈2020年本屋大賞第2位〉『ライオンのおやつ』が文庫化

小川糸さん著『ライオンのおやつ』
ポプラ社は、2020年本屋大賞で第2位を獲得した小川糸さん著『ライオンのおやつ』を文庫化し、ポプラ文庫より刊行しました。
人生の最後に食べたい「おやつ」は何ですか? すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語
2020年本屋大賞第2位を受賞し、NHKでドラマ化された人気作『ライオンのおやつ』が、このたび文庫化となりました。本作は、余命を宣告された主人公が、島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、「食」を通して人生を見つめ直す物語です。
【女優・大友花恋さん絶賛!】
「ご飯を食べること、眠ること、生きることの尊さ。
生きるというのは、愛情のこもったお粥のようにすごくシンプルで味わい深いのだということを、改めてこの本から語りかけられたような気がしました」
――大友花恋さん
<STORY>
私の享年は、33になる。
命の残りを知ったとき、よみがえる思い出は―
男手ひとつで育ててくれた父のもとを離れ、ひとりで暮らしていた雫は病と闘っていたが、ある日医師から余命を告げられる。最後の日々を過ごす場所として、瀬戸内の島にあるホスピスを選んだ雫は、穏やかな島の景色の中で本当にしたかったことを考える。
ホスピスでは、毎週日曜日、入居者が生きている間にもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫は選べずにいた。
――食べて、生きて、この世から旅立つ。
すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
著者メッセージ
母に癌が見つかったことで、わたしは数年ぶりに母と電話で話しました。
電話口で、「死ぬのが怖い」と怯える母に、わたしはこう言い放ちました。
「誰でも死ぬんだよ」
けれど、世の中には、母のように、死を得たいの知れない恐怖と感じている人の方が、圧倒的に多いのかもしれません。母の死には間に合いませんでしたが、読んだ人が、少しでも死ぬのが怖くなくなるような物語を書きたい、と思い『ライオンのおやつ』を執筆しました。
おなかにも心にもとびきり優しい、お粥みたいな物語になっていたら嬉しいです。
――小川糸
著者プロフィール

著者の小川糸(おがわ・いと)さんは、1973年生まれ。2008年『食堂かたつむり』でデビュー。以降数多くの作品が様々な国で出版されている。
『食堂かたつむり』は、2010年に映画化され、2011年にイタリアのバンカレッラ賞、2013年にフランスのウジェニー・ブラジエ賞を受賞。2012年には『つるかめ助産院』が、2017年には『ツバキ文具店』が、2021年には『ライオンのおやつ』がNHKでテレビドラマ化され、『ツバキ文具店』と『キラキラ共和国』は「本屋大賞」にノミネートされた。『ライオンのおやつ』は2020年本屋大賞第2位受賞。
その他の著書に『喋々喃々』『ファミリーツリー』『リボン』『ミ・ト・ン』など。
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