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直木賞作家・奥田英朗さん『向田理髪店』を映画化 高橋克実さんが映画初主演

奥田英朗さん『向田理髪店』を映画化 高橋克実さんが映画初主演

奥田英朗さん『向田理髪店』を映画化 高橋克実さんが映画初主演

『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』『オリンピックの身代金』などを送り出し、直木賞など数々の文学賞を受賞するベストセラー作家・奥田英朗さんの同名小説を原作とした映画「向田理髪店」が映画化され、10月より公開されます。

 

高橋克実さんが映画初主演! 福岡・熊本で先行公開

映画「向田理髪店」は、メイン撮影地となった大牟田市がある福岡県と、隣接エリアの熊本県で10月7日(金)より先行公開、10月14日(金)から新宿ピカデリーほかで全国公開が決定しました。

 
主演の高橋克実さん、白洲迅さん、板尾創路さん、近藤芳正さん、富田靖子さんらが出演。ほかにも、近年では女優としての活躍が目立つ筧美和子さん、実力派女優・根岸季衣さん、今作の撮影地・福岡を中心に活躍するHTK48からは女優としても活躍する矢吹奈子さんと2020年にセンターに抜擢されてから目覚ましい活躍が目立つ運上弘菜さん、朝ドラ「ちむどんどん」で今までとはまったく印象を強烈に残した本宮泰風さんも出演します。

 
観た人たちへふと故郷を思い出させる映画「向田理髪店」がいよいよ公開となります。

 

原作は直木賞作家・奥田英朗さんの『向田理髪店』(光文社文庫)

原作は『純平、考え直せ』や『我が家のヒミツ』など映画化される作品も多く、直木賞をはじめ数々の文学賞を受賞するベストセラー作家・奥田英朗さんによるもの。

 
寂れた元炭鉱町の理髪店を営む主人公・向田康彦を演じるのは、本作が映画初主演となる高橋克実さん。また、東京で働いていたものの突然、帰郷し「会社を辞めて店を継ぐ」と宣言する息子・向田和昌を白洲迅さん、康彦の同級生で相談役を板尾創路さんと近藤芳正さん、息子が理髪店の後継ぎになることを素直に喜ぶ母・恭子には富田靖子さん。どこにでもいそうな等身大の登場人物たちを細やかなでやさしさ溢れる演技で魅せてゆきます。

 
<原作者・奥田英朗さん コメント>

若い頃は、人並み以上の自我の強さのせいか、田舎のしがらみを疎ましく思い、故郷を避けてきたわたしですが、いつの間にか肩の力が抜け、髪も抜け、何事もニュートラルに捉えるようになると、今度は一転して故郷を恋しく思うようになりました。まったく虫がいいと言われれば返す言葉もありませんが、年月は人を変える一番のクスリのようです。誰でも故郷は、好きだったり、嫌いだったり。わたしの小説「向田理髪店」が、しばし自分の故郷を思い出させてくれるハートウォームな映画に生まれ変わりました。原作者としてうれしい限りです。

 

著者プロフィール

著者の奥田英朗(おくだ・ひでお)さんは、1959年生まれ、岐阜県出身。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、1997年『ウランバーナの森』でデビュー。

2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞、2004年『空中ブランコ』で第131回直木三十五賞、2007年『家日和』で第20回柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治文学賞と、数々の文学賞を受賞。他の作品に『純平、考え直せ』『向田理髪店』『罪の轍』『コロナと潜水服』『リバー』などがある。

 

主題歌はHKT48の「全然 変わらない」に決定!

 
<「全然 変わらない」でセンターを務めた豊永阿紀さんからのコメント>

今回、映画「向田理髪店」の主題歌として「全然 変わらない」を起用していた だけたこと、とても光栄です。 この歌は大切な人との別れを歌った歌なので、主題歌になると聞いたときはこ の物語と合うのだろうかと思っていましたが、全然 変わらないからこそ嫌気が さすこともあるけれど、その反面で安心したり、愛おしく思ったり、ふと存在 の大きさに気付いたりする。そんな感情は家族や故郷に対しても同じだと気づ きました。 この物語の現実と向き合った温かさを、この曲でも味わっていただけると嬉しいです。

 

映画「向田理髪店」について

【作品紹介】

かわりゆく街、変わらない人々
寂れた元炭鉱町「筑沢町」にある理髪店の親子の葛藤を軸に、過疎化、少子高齢化、介護、結婚難など、どこの地方も抱える深刻な問題に直面しながらも懸命に生きる人々の姿を通して現在の日本で忘れられてしまった家族の絆、人とのつながりの大切さを観る人へ思い出させてくれる心温まる物語が誕生しました!

脚本・監督はNHK「ツレがうつになりまして。」の脚本を担当し、映画「子猫の涙」(2008年)で東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」特別賞受賞、深津絵里さん主演「女の子ものがたり」(2009年)、本作同様、奥田英朗さん原作、野村周平さん主演「純平、考え直せ」(2018年)など、様々な作品を手掛けている森岡利行さん。深刻になりがちな地方問題を監督の持ち味であるユーモラスでちょっぴり切なく、そして最後はほっこりさせるタッチで描いています。

撮影は福岡県大牟田市で行われ、地元の方々の大々的な協力によりこの作品の持つ絶妙な世界観を作り上げました。変わりゆく故郷の中で私たちがこれからどう生きてゆくのか?年代を問わず観る人すべてにやさしく問いかけ、そして答えていきます。

 
<映画「向田理髪店」公開情報> ※敬称略

■公開日:2022年10月14日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
※2022年10月7日(金)~福岡・熊本先行公開

■監督:森岡利行
■脚本:森岡利行
■原作:奥田英朗『向田理髪店』

【出演】
高橋克実
白洲 迅 板尾創路 近藤芳正
芦川 誠 田中俊介 坪内 守 鈴木大輝 永田崇人 重松隆志 運上弘菜
カイラ ショウきん 佐藤順一 中尾新吾 前田みどり 林田麻里 まこパーティー
矢吹奈子 本宮泰風 / 筧 美和子 / 根岸季衣 富田靖子

★公式サイト:http://mukouda.com/
★Twitter:https://twitter.com/mukouda_movie
★Instagram:https://www.instagram.com/mukouda_movie/

(c)2022「向田理髪店」製作委員会

 

 

向田理髪店 (光文社文庫)
奥田 英朗 (著)

かつては炭鉱で栄えたが、すっかり寂れ、高齢化ばかりが進む北海道苫沢町。理髪店を営む向田康彦は、札幌で働く息子の「会社を辞めて店を継ぐ」という言葉に戸惑うが……。(表題作) 異国からやってきた花嫁に町民たちは興味津々だが、新郎はお披露目をしたがらなくて――。(「中国からの花嫁」) 過疎の町のさまざまな騒動と人間模様を、温かくユーモラスに描く連作集。

 
【関連】
映画「向田理髪店」公式サイト

 


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