『小説新潮』10月号でメッセンジャー黒田さんがミステリー小説に初挑戦! 新潮ミステリー大賞の第9回受賞作の発表&選評も
この9月に創刊75年を迎えた『小説新潮』の2022年10月号(9月22日発売)の特集は「ミステリー小説」です。
累計300万部を超えた人気警察小説、今野敏さんの「隠蔽捜査」シリーズ第10弾となる新章「一夜」がスタート。神奈川県警のキャリア刑事部長、竜崎伸也が小説家の誘拐事件に挑みます。物語の舞台となる小田原を今野さんが訪れたグラビアも掲載。物語世界がより立体的に見えてきます。
また、関西を中心に活躍する芸人、メッセンジャー黒田さん(掲載名は「黒田たもつ」)が初めて執筆したミステリー小説「噂」も掲載。以前は親しくしていたのに、5年前の事故をきっかけに疎遠になっていた姪。中学3年生になった姪と久しぶりに対面した女性の胸に、ある違和感が生まれて……という物語です。
黒田さんは以前、2020年8月号でも小説を寄稿していましたが、本格的なジャンル小説に挑むのは今回が初めてです。
<メッセンジャー黒田さん コメント>
《ひょんな事から、ミステリーを書く事になりました。
17年続くラジオ番組「それゆけメッセンジャー」アシスタントの武川智美アナウンサーから、「朗読劇をするので、怖い話をお願いします」と依頼がありました。前回、小説新潮に載せて頂いた私の作品を読んでくれたからだと思います。
ならばと普段から仲良くさせて頂いている湊かなえ先生風に書いてみようと思ってペンを走らせてみましたが、やはり、私のような素人が湊先生を真似てもうまくいくはずがなく。それでも編集部の力をお借りしてなんとか完成しました。湊先生はイヤミスの女王なのでラストは嫌な気になってもらえたら幸いです。
肝心の朗読劇は武川さんから「長い!」と言われてボツにされました。》
さらに今月号では『#真相をお話しします』の結城真一郎さんらを輩出した「新潮ミステリー大賞」の第9回受賞作を発表。福岡県在住のグラフィックデザイナー、寺嶌曜(てらしま・よう)さんの「キツネ狩り」に決まりました。貴志祐介さん、道尾秀介さん、湊かなえさんの愛にあふれた選評も掲載。
その他、長江俊和さん、一色さゆりさん、荻堂顕さん、京橋史織さんのミステリー短編が掲載されています。
小説新潮 小説新潮編集部 (編集) 秋のミステリー特集 今野敏『隠蔽捜査』10連載開始 |
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