斎藤真理子さん翻訳書以外の初単著『韓国文学の中心にあるもの』刊行記念!オンライントークイベントを開催
翻訳家・斎藤真理子さんによる翻訳書以外での初の単著『韓国文学の中心にあるもの』がイースト・プレスより刊行されました。これを記念して、丸善ジュンク堂書店では、著者の斎藤真理子さんによるオンライントークイベントを8月9日(火)に開催します。
『韓国文学の中心にあるもの』について
【本書の概要】
なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。その謎を解くキーは「戦争」にある。
なぜ、韓国文学はこんなに面白いのか。なぜ『82年生まれ、キム・ジヨン』はフェミニズムの教科書となったのか。世界の歴史が大きく変わっていく中で、新しい韓国文学がパワフルに描いているものはいったい何なのか。その根底にあるのはまだ終わっていない朝鮮戦争であり、またその戦争と日本は深くつながっている。
ブームの牽引者でもある著者が、日本との関わりとともに、詳細に読み解き、その面白さ、魅力を凝縮する。
<「まえがき」より>
最近日本で、韓国文学の翻訳・出版が飛躍的に増えている。この現象は、読者の広範でエネルギッシュな支持に支えられたものだ。読者層は多様で、一言ではくくれないが、寄せられる感想を聞くうちに、読書の喜びと同時に、またはそれ以上に、不条理で凶暴で困惑に満ちた世の中を生きていくための具体的な支えとして、大切に読んでくれる人が多いことに気づいた。(中略)韓国で書かれた小説や詩を集中的に読む人々の出現は、ここに、今の日本が求めている何かが塊としてあるようだと思わせた。それが何なのか、小説を読み、また翻訳しながら考えたことをまとめたのが本書である。
「斎藤真理子『韓国文学の中心にあるもの』発売記念トークイベント」開催概要
今回のイベントでは、『韓国文学の中心にあるもの』の著者・斎藤真理子さんが、韓国文学の入門から、さらにもっと深く理解するために、そして幅広い層に楽しんでもらえるように、韓国の現代文学について語ります。
■会場:ZOOMのウェビナー形式による配信
■開催日時:2022年8月9日(火)19:30~21:00
※イベント開始の10分前より入室可能です。
※イベント終了後1週間のアーカイブで視聴できます。
■料金
◎視聴チケット:1,650円
◎書籍付きチケット2,750円
■販売期間:2022年8月9日(火)18:30まで
★詳細&申込み:https://online.maruzenjunkudo.co.jp/collections/j70019-220809
登壇者プロフィール
斎藤真理子(さいとう・まりこ)さんは、1960年生まれ。新潟市出身。翻訳者、ライター。
訳書にパク・ミンギュさん『カステラ』(ヒョン・ジェフンさんとの共訳、クレイン)、チョ・セヒさん『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、チョン・ミョングァンさん『鯨』(晶文社)、チョン・スチャンさん『羞恥』(みすず書房)、チョン・セランさん『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)、チョ・ナムジュさん『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、ハン・ガンさん『ギリシャ語の時間』(晶文社)、同『すべての、白いものたちの』(河出書房新社)、同『回復する人間』(白水社)、チョ・ナムジュさん他『ヒョンナムオッパへ』(白水社)など。
『カステラ』で第1回日本翻訳大賞、『ヒョンナムオッパへ』で韓国文学翻訳賞(韓国文学翻訳院主催)を受賞。
韓国文学の中心にあるもの 斎藤 真理子 (著) 【目次】 第1章 キム・ジヨンが私たちにくれたもの 第2章 セウォル号以後文学とキャンドル革命 第3章 IMF危機という未曾有の体験 第4章 光州事件は生きている 第5章 維新の時代と『こびとが打ち上げた小さなボール』 第6章 「分断文学」の代表『広場』 第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である 第8章 「解放空間」を生きた文学者たち 終章 ある日本の小説を読み直しながら あとがき |
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