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直木賞作家・澤田瞳子さん歴史長編『恋ふらむ鳥は』が刊行

澤田瞳子さん著『恋ふらむ鳥は』

澤田瞳子さん著『恋ふらむ鳥は』

壬申の乱から1350年、直木賞作家・澤田瞳子さんが万葉の歌人・額田王(ぬかたのおおきみ)の半生を描いた歴史小説『恋ふらむ鳥は』が毎日新聞出版より刊行されました。

 

見た。愛した。闘った。――すべては歌だけが知っている。

 
「誰かの娘、妻、そして母としてではなく、一人の人間として生きる――」

本書は、飛鳥の動乱を生き抜いた万葉の歌人、額田王(ぬかたのおおきみ)の激動の半生を描いた歴史長編です。

 
<あらすじ>

古しへに 恋ふらむ鳥は 杜鵑(ほととぎす) けだしや鳴きし 我が念へるごと

時は7世紀。飛鳥の世に生きた一人の女、額田王(ぬかたのおおきみ)は子まで成した大海人王子(おおあまのみこ)と別れ、その兄、葛城王子(かつらぎのみこ)の仕切る宮城で宮人として勤めに邁進する。女の身で、一人の人間として歌詠みとして生きる道を模索するも、葛城の死、大海人の挙兵でその運命は一転する。白村江の大敗、叔父と甥が争う壬申の乱……。動乱の飛鳥の世を生き抜いた額田王の運命はいかに。

 

著者プロフィール

著者の澤田瞳子(さわだ・とうこ)さんは、1977年生まれ。京都府出身。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。奈良仏教史を専門に研究したのち、2010年に長編作品『孤鷹の天』でデビューし、翌2011年に同作で中山義秀文学賞を最年少受賞。

2013年『満つる月の如し 仏師・定朝』で本屋が選ぶ時代小説大賞および新田次郎文学賞を受賞。2016年『若冲』で第9回親鸞賞、2020年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞、2021年『星落ちて、なお』で第165回直木賞を受賞。近著に『輝山』『漆花ひとつ』がある。

 

恋ふらむ鳥は
澤田 瞳子 (著)

時は7世紀。飛鳥の世に生きた一人の女、額田王(ぬかたのおおきみ)は子まで成した大海人王子(おおあまのみこ)と別れ、その兄、葛城王子(かつらぎのみこ)の仕切る宮城で宮人として勤めに邁進する。誰かの妻や母としてではなく、一人の人間、歌詠みとして生きる道を模索するも、葛城の死、大海人の挙兵で運命は一転する。白村江の大敗、叔父と甥が争う壬申の乱……。動乱の飛鳥の世を生き抜いた万葉の歌人・額田王の激動の半生を鮮やかな筆致で織り上げた傑作歴史長編。

 


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