本のページ

SINCE 1991

石原良純さん『石原家の人びと』に石原慎太郎さんの散骨式の模様を描いた新原稿を収録した新装版が刊行 石原慎太郎さん代表作『わが人生の時の時』も新装復刊

石原良純さん著『石原家の人びと』/石原慎太郎さん著『わが人生の時の時』

石原良純さん著『石原家の人びと』/石原慎太郎さん著『わが人生の時の時』

石原慎太郎さんの散骨式の模様を、石原良純さんが愛情深く描いた新原稿「「湘南の海に降る”裕次郎の雨”」を収録した新装版『石原家の人びと』が新潮文庫より6月24日に発売されました。同日には石原慎太郎さんの代表作『わが人生の時の時』も新装復刊しています。

 

父・慎太郎さんの病床での最晩年のひと時を過ごした次男良純さん、そして父の愛した逗子葉山沖での散骨式――『石原家の人びと』に新原稿が加わり、新装版として発売

2022年2月1日、石原慎太郎さんが鬼籍に入りました。
後を追うように3月8日、妻の典子さんが永眠されました。

 
ご存じのように慎太郎・典子夫妻には四人の男子がいます。上から、伸晃、良純、宏高、延啓の四兄弟です。
また、慎太郎さんの実弟が昭和を代表する俳優の故石原裕次郎さんであったのは有名な話。

次男良純さんがこのにぎやかで、豪快な石原家の人たちについて、ユーモラスに描いた『石原家の人びと』は2001年2月に単行本版が、2003年2月に文庫版が刊行されました。

 
本書には、叔父裕次郎さんの最晩年の様子が感動的に描かれていましたが、この度、父慎太郎の晩年の闘病生活、4月17日の散骨式の様子について悲しみを乗り越える味わい深い筆致で描いた新原稿を追加、新装版として刊行されました。

 
そして同日にもう一冊。
新潮文庫は、石原慎太郎さんの代表作『わが人生の時の時』を新装版で復刊しました。

人生は恐るべき一瞬の連続。
石原慎太郎さんが自分の人生を振り返った時に見舞われた、曰く言い難い「一瞬」を40編の掌編にまとめた傑作です。

 
ヨットレースの最中、洋上ですぐ真横に落ちた雷の電光と爆音、海中深くに消えたはずの裕次郎さんのライターを持って訪れた女、かけがえのない弟裕次郎のさん最期の一瞬……。そうした忘れがたい瞬間、不思議な瞬間を一編の短い小説に仕立てています。

八重山の海中で出会う小さな、猛毒を持つウミヘビの話を大江健三郎さんに語ったところ、そういうあなたにとって大事な話は折に触れ書き溜めておいた方がいいとアドバイスをもらったのというのが執筆の動機です。
石原慎太郎さんの文学的人生の数々の極大値が開陳されます。

 

『石原家の人びと』について

 
【書籍内容】

作家・政治家の石原慎太郎さんを父に、昭和を代表する俳優・石原裕次郎さんを叔父に持った著者初の回想録。

「飲め、さもなくばテーブルを去れ」。常に一家の中心で威張っている父。俳優業の大先輩でもあり、周囲から慕われつつ世を去った叔父。4人の個性的な兄弟と大家族を切り盛りした母典子さん。逸話と伝説に満ちた石原家の素顔を鮮やかに写し出す傑作エッセイ。父・慎太郎さんの散骨式を描く新原稿を追加。

<著者・石原良純(いしはら・よしずみ)さん プロフィール>

1962(昭和37)年生まれ。神奈川県出身。慶應義塾大学経済学部卒業。1982年映画「凶弾」でデビュー。

「朱雀家の滅亡」「マクベス」「つかこうへい熱海殺人事件」「命燃えて」「春朧」などの舞台活動をはじめ、映画「秘祭」「夜の哀しみ」「走れ!イチロー」「転々」「青木ヶ原」、TVドラマ「ナースのお仕事」「新・愛の嵐」「花燃ゆ」「相棒」の他、数多くのバラエティ番組やニュース番組などで活躍中。

1997(平成9)年、気象予報士の資格を取得。ウェザーキャスターとしても活躍し、官公庁・地方自治体の環境講演会、シンポジウムも多数行う。

主著に『石原家の人びと』『あそびに行こうよコール』『石原良純のこんなに楽しい気象予報士』がある。

 

『わが人生の時の時』について

 
【書籍内容】

ヨットレースの最中、髪の毛一筋ほどのきわどさで目撃した落雷の恐怖と眩さ。海面下23メートルに広がる豪奢な水中天井桟敷。杭打ち機の何千トンという圧力を跳ね返すぼろぼろのされこうべ。ひとだまを捕獲する男。冷たい雨の夜に出会ったずぶ濡れの奇妙な男。かけ替えのない弟裕次郎さんの臨終の瞬間。

作家の人生の中で鮮烈に輝いた恐ろしくも美しい一瞬を鮮やかに切り取った珠玉の掌編40編。

<著者・石原慎太郎(いしはら・しんたろう)さん プロフィール>

神戸市出身。一橋大学在学中の1955(昭和30)年、「太陽の季節」で文学界新人賞を受賞。翌年、同作の芥川賞受賞は、その倫理性をめぐって社会的事件となった。

1968年、参議院選に全国区から立候補、最高得票で当選。その後、衆議院議員を経て、東京都知事を務める。

他の作品に『化石の森』(1970年刊、芸術選奨)、『生還』(1988年刊、平林たい子賞)、『弟』(1996年刊、愛日出版文化賞特別賞)、『わが人生の時の時』、『再生』等がある。

 

石原家の人びと (新潮文庫)
石原 良純 (著)

スパルタ教育で鳴らした「石原家」の伝説の実態

父・慎太郎の葉山沖での散骨式を描く新原稿を追加

わが人生の時の時 (新潮文庫)
石原 慎太郎 (著)

人生の壮絶な一瞬を捉えた石原文学珠玉の掌編40編

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。