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東大・京大で売り上げ1位の哲学書!國分功一郎さん『暇と退屈の倫理学』が大増刷 オードリー若林正恭さん「まさか哲学書で涙するとは思わなかった」

國分功一郎さん著『暇と退屈の倫理学』

國分功一郎さん著『暇と退屈の倫理学』

國分功一郎さんによる哲学書『暇と退屈の倫理学』が、2月に東大、京大の生協で売り上げ1位(ちなみに1月は、東大で2位、京大で1位、北大で1位)になるなど、売り上げ好調で、昨年末に文庫版が販売されるや現在までに7刷5万5千部に達しています。

 

コロナ禍で再注目される『暇と退屈の倫理学』

暇があると、人は退屈してしまいます。人は暇の中でどう生きるべきなのでしょうか。

著者の國分功一郎さんは同じ問いについて考えた古今の賢人の思索の一端を、あるいはその思索の前提となる先哲の思考の一端を、分かりやすい言葉で開陳して、私たちに提示してくれます。

 
《 肉ばっかり食べて野菜を食べない子に、お母さんはいう。
「野菜をしっかり食べないと駄目よ」
子供はいう。
「草は牛が食べてくれているから大丈夫」》

 
この牛理論は哲学でこそいえるのかもしれませんが、古今の名著はあまりに多く、何を読んだらいいのかから考える時間もなければ、一人で立ち向かっても挫折しそうです。

しかし!
この一冊さえ読めば、先賢先哲の思想に触れることが出来るのです。この「お得感」が名門大学生協でベストセラーとなる理由なのかもしれません。

 
<本書で触れられている哲学者たち>

ホッブズ(1588)、パスカル(1623)、スピノザ(1632)、ルソー(1712)、カント(1724)、ヘーゲル(1770)、ノヴェーリス(1772)、キルケゴール(1813)、マルクス(1818)、モリス(1834)、ラファルグ(1842)、ニーチェ(1844)、ユクスキュル(1846)、テンニース(1855)、フロイト(1856)、ヴェブレン(1857)、ラッセル(1872)、ハイデッガー(1889)、グラムシ(1891)、ホルクハイマー(1895)、コジェーヴ(1902)、パッペンパイム(1902)、アドルノ(1903)、アレント(1906)、ガルブレイス(1908)、ドゥルーズ(1925)、ボードリヤール(1929)、サーリンズ(1930)、スヴェンセン(1970)……。<丸カッコ内は生年>

 

本書の構成

まえがき

序章 「好きなこと」とは何か?

第一章 暇と退屈の原理論――ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?

第二章 暇と退屈の系譜学――人間はいつから退屈しているのか?

第三章 暇と退屈の経済史――なぜ“ひまじん”が尊敬されてきたのか?

第四章 暇と退屈の疎外論――贅沢とは何か?

第五章 暇と退屈の哲学――そもそも退屈とは何か?

第六章 暇と退屈の人間学――トカゲの世界をのぞくことは可能か?

第七章 暇と退屈の倫理学――決断することは人間の証しか?

結論

あとがき

 

著者プロフィール

著者の國分功一郎さんは、1974年生まれ。千葉県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。1997年、東京大学大学院総合文化研究科の修士課程入学。2006年、同博士課程を単位取得退学。

東大大学院に籍を置く間、ストラスブール大学哲学科、パリ第10大学哲学科、社会科学高等研究院科学科(フランス)に留学している。2009年博士論文「スピノザの方法」で学位を得る。高崎経済大学経済学部講師、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授を経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。

本書『暇と退屈の倫理学』で第2回紀伊國屋じんぶん大賞、『中動態の世界――意志と責任の考古学』で第16回小林秀雄賞第8回紀伊國屋じんぶん大賞を受賞。

他に『スピノザの方法』『ドゥルーズの哲学原理』『来るべき民主主義――小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』『哲学の先生と人生の話をしよう』『近代政治哲学――自然・主権・行政』『民主主義を直感するために』『スピノザ「エチカ」 2018年12月(100分 de 名著)』『原子力時代における哲学』『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』など。

 

暇と退屈の倫理学 (新潮文庫)
國分 功一郎 (著)

暇とは何か。人間はいつから退屈しているのだろうか。
答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。
2011年朝日出版社刊『暇と退屈の倫理学』、2015年太田出版刊『暇と退屈の倫理学 増補新版』と現代の消費社会において、気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加え、待望の文庫化。

 
【関連】
試し読み | 國分功一郎 『暇と退屈の倫理学』 | 新潮社

 


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