みうらじゅんさん×辛酸なめ子さんが古今東西のハダカをめぐって大いに語り合う初の対談集『ヌー道 nude じゅんとなめ子のハダカ芸術入門』が刊行
斯界のエロフェッショナル・みうらじゅんさんとコラムニスト界の巫女・辛酸なめ子さんが『芸術新潮』で、「芸術だもの。」を合言葉に生み出されてきた古今東西のハダカをタネに6回にわたり大談議を繰り広げました。
この「ハダカ談議」に新たな対談を2本加わえ、『ヌー道 nude じゅんとなめ子のハダカ芸術入門』として新潮社より刊行されました。
アートと書いて”いいわけ”とよむ!土偶から、春画に、街中の銅像まで――みうらじゅんさんと辛酸なめ子さんが、古今東西のハダカをめぐって大いに語り合う!
『芸術新潮』のヌード特集や猥褻特集の際に掲載され話題を呼んだ「ハダカ談議」。こちらに新たな対談が2本加わり、その名も『ヌー道』として単行本化されました。
可笑しくもエロとアートの本質を突いた対談集は、意外やお二人初の共著でもあります。
みうらさんの700巻以上にもおよぶエロスクラップが御開帳されたり、二人で国立西洋美術館へおもむき、名画を前にあーだこーだ言ったり、zoomでそれぞれが気になる〝にっぽんのハダカ″を紹介しあったり。やがて話題はエロとアートを超え、「そもそも芸術って一体ナニ?」と深いところへ。ともに武蔵野美術大学卒、絵と言葉を生業にしてきた二人が、これまでずっと抱いていた「芸術」や「アート」に対するモヤモヤの正体に挑みます。
あの名裸体画の数々はもちろん、二人のじわじわくる書下ろしイラスト、秘蔵写真など、カラー図版も多数掲載しています。
山田五郎さん(編集者)推薦コメント
「図版も豊富な『ヌー道』はそれ自体が〝アートを疑うアート〟というメタ作品に仕上がっている。お二人にとっては不本意極まりない評価だろうが」(『波』2022年1月号より)
著者コメント
◆みうらじゅんさん「はじめに」より
「違和感溢れる図版もたくさん載せてあるので、みなさんも改めてこれは〝猥褻か、芸術か?のジャッジを下してみては如何でしょうか?」
◆辛酸なめ子さん「おわりに」より
「この度対談させていただき、みうらさんはエロ神の域に達せられつつある……と実感いたしました。コロナ禍で後半はズーム対談となりましたが、画面ごしのみうらさんのヒゲ姿はますます仙境に近付いていっているようでした」
本書の構成
[はじめに]みうらじゅん
1 女体にグッドデザイン賞を! ヌード藝術談議の始まり始まり
2 アートと書いて〝いいわけ″と読む エロスクラップとヌード写真史幾星霜
3 首切りと、ヌードと、ロダンと。 国立西洋美術館でハダカ拝見!
4 マスクからブラックホールまで マイ猥褻はコレだ!
5 巨大権力に気をつけろ! 街場のハダカ「ヌー銅」の謎に迫る
6 土偶から、春画、黒田清輝まで にっぽんのハダカにモノ申す!
[おわりに]辛酸なめ子
著者プロフィール
■みうらじゅんさん
1958(昭和33)年生まれ。京都市出身、京都市育ち。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。イラストレーターなど。
大学在学中に漫画家デビュー。1997(平成9)年、造語「マイブーム」が新語・流行語大賞に。2018年、仏教伝道文化賞沼田奨励賞を受賞。
著書に『マイ仏教』『「ない仕事」の作り方』『マイ遺品セレクション』、『見仏記』シリーズ(いとうせいこうさんとの共著)など多数。
■辛酸なめ子(しんさん・なめこ)さん
1974(昭和49)年生まれ。東京都出身、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。漫画家、イラストレーター、コラムニスト。
興味対象はセレブ、芸能人、精神世界、開運、風変わりなイベントなど。鋭い観察眼と妄想力で女の煩悩を全方位に網羅する画文で人気を博す。
著書に『スピリチュアル系のトリセツ』『無心セラピー』『女子校礼賛』『電車のおじさん』『新・人間関係のルール』など多数。
ヌー道 nude じゅんとなめ子のハダカ芸術入門 みうら じゅん (著), 辛酸 なめ子 (著) アートと書いて〝いいわけ〟と読む! ロダンから裸のマハまで。土偶から街中の銅像まで。 |
【関連】
▼みうらじゅん×辛酸なめ子「女体にグッドデザイン賞を!」―芸術新潮 2018年4月号 – YouTube
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