川上未映子さん新訳で絵本「ピーターラビット」シリーズ全23巻を刊行!

『ピーターラビットのおはなし』(作・絵:ビアトリクス・ポター 、訳:川上未映子さん/早川書房)の書影です。制作中のもので、変更する場合があります。
早川書房は、2022年3月より絵本〈ピーターラビット™〉シリーズ(全23巻、新訳版)の刊行を開始します。
世界でいちばん有名ないたずらっ子のうさぎを描く『ピーターラビットのおはなし』。その初版刊行から120周年をむかえる2022年、フレデリック・ウォーン社(ペンギン・ランダムハウスUK傘下)との提携により、早川書房は、日本におけるピーターラビットの公式出版社になります。
翻訳を手がけるのは、小説家・詩人の川上未映子さん。子どもから大人まで楽しめる、新しいピーターラビットたちを届けます
早川書房とフレデリック・ウォーン社が提携、絵本〈ピーターラビット™〉シリーズ(全23巻)を刊行
ピーターラビットと仲間たちは、映画やアニメーション、グッズとなって親しまれていますが、その原点は、ビアトリクス・ポターによって物語と絵が創られた23巻の絵本です(1902年よりフレデリック・ウォーン社刊行)。
その絵本シリーズは2002年の出版100周年を機に、『The Tale of Peter Rabbit(ピーターラビットのおはなし)』に挿絵を6点加え、全作の挿絵を初版の色彩に近づけるなど、ポターの意図を汲み取るべく全面的な改訂がほどこされ、The original and authorized editionとして刊行されています。このたびの早川書房版は、その挿絵、装幀、造本を活かしたつくりになります。
早川書房は、ビアトリクス・ポターによって書かれた〈ピーターラビット〉のシリーズ全23作品を2022年3月から刊行し、さらにその後は、フレデリック・ウォーン社から新たに創られるピーターラビットの物語を刊行していきます。
★絵本〈ピーターラビット〉シリーズ最新情報はこちら(早川書房公式note):https://www.hayakawabooks.com/n/n4cb63d6e1369
刊行によせて
◆川上未映子さん(小説家・詩人)
「贅沢な時間を過ごしています。瞬きを忘れるような絵の繊細さ、つよさ、ポターがその観察と描写とにかけた思いが、すべての文章、すべてのページから迫ってきます。たまらないのは、美しく、たくらみのある音とリズムをどう再現するのか。このユニーク極まりない住人たちの物語と絵の響きあいを、どんなふうに表現するのか。ああでもない、こうでもないと考えながら、しかし楽しくてなりません。言葉のひとつひとつ、声と音の流れ、色と線のすみずみまでをあじわいながら、しっかりやっていきたいと思います」
◆早川浩さん(早川書房代表取締役社長)
「世界中で120年にわたり愛されてきた絵本〈ピーターラビット〉シリーズの日本における公式出版社となれることを光栄に思います。川上未映子さんによる清新な翻訳で、ピーターラビットと仲間たちの普遍的な魅力をお届けしていきます」
◆イグレイン・カドロックさん(ペンギン・ランダムハウス・チルドレンズ 編集ディレクター)
「早川書房と手をとり、ビアトリクス・ポターによる公式の作品を日本に届けることができて嬉しく思います。このブランドへの愛と熱意を私たちと共有する早川書房は、ピーターラビット生誕120周年を祝い、ビアトリクス・ポターの文学的遺産をつぎの世代につないでいく、最高のパートナーとなるでしょう」
著者プロフィール
■著者:ビアトリクス・ポター(Beatrix Potter)
1866年~1943年。イギリス・ロンドン生まれ。幼少期から動物と植物を愛し、スケッチにはげむ。1902年に『ピーターラビットのおはなし』を出版すると、またたく間にベストセラーに。
出版、農場経営、自然・文化保護と、多方面で活躍する。
■訳者:川上未映子(かわかみ・みえこ)さん
小説家・詩人。2008年『乳と卵』で芥川賞を受賞。
2019年に発表した『夏物語』は40カ国以上で出版が進み、欧米各紙誌で高く評価されるなど、国際的な活動を展開している。
2022年3月刊行開始! 全国書店で予約受付中
◆全23巻予約でもらえる! 豪華2大特典
2022年5月16日までに全巻を予約すると、23巻を収める全巻収納BOXがもらえます。ピーターラビットと仲間たちの絵と装飾が美しい箱は、ここでしか手に入りません。
さらに、英語学習にも最適な、『ピーターラビットのおはなし』英語原文を収録した小冊子ももらえます。
◎特典付き申込締切(書店):2022年5月16日
◎特典
1:全巻収納BOX:2022年6月にお渡しします。
2:英語小冊子:2024年3月にお渡しします。
◆絵本〈ピーターラビット〉シリーズ全23巻は、2022年3月から開催される「出版120周年 ピーターラビット展」でも予約を受け付け!
◎2022年3月26日~6月19日:世田谷美術館
◎2022年7月2日~9月4日:あべのハルカス美術館
◎2022年9月15日?11月6日:静岡市美術館
※上記展覧会では、書店での申込締切後も、特典付き予約を受け付ける予定です。
【刊行スケジュール】2022年3月開始~2024年3月完結
■第11回配本 2022年3月24日
(1) ピーターラビットのおはなし
(2) 赤りすナトキンのおはなし
(3) グロスターの仕たて屋
■第2回配本 2022年6月23日
(4) ベンジャミン・バニーのおはなし
(5) 2ひきのわるいねずみのおはなし
■第3回配本 2022年9月22日
(8) こねこのトムのおはなし
(16) ひげねずみサミュエルのおはなし
■第4回配本 2022年12月22日
(10) フロプシーのこどもたち
(14) きつねのトッドのおはなし
■第5回配本 2023年3月23日
(6) はりねずみティギーのおはなし
(9) あひるのジェマイマのおはなし
(21) モペットちゃんのおはなし
■第6回配本 2023年5月25日
(12) つまさきティミーのおはなし
(13) まちねずみジョニーのおはなし
■第7回配本 2023年8月24日
(7) かえるのジェレミーのおはなし
(15) こぶたのブランドのおはなし
■第8回配本 2023年10月26日
(17) パイがふたつあったおはなし
(18) ジンジャーとピクルスのおはなし
■第9回配本 2024年1月25日
(19) こぶたのロビンソンのおはなし
(20) いじのわるいうさぎのおはなし
■第10回配本 2024年3月21日
(11) ちっちゃなねずみふじんのおはなし
(22) アップリィ・ダップリィのわらべうた
(23) セシリ・パセリのわらべうた
※タイトル・刊行日は変更になる場合があります。発売日はお住まいの地域によって異なります。
ピーターラビットとビアトリクス・ポターについて
『ピーターラビットのおはなし』は世界で最も愛されている児童書のひとつです。1902年にビアトリクス・ポターによって物語と絵が描かれました。この作品の初版がフレデリック・ウォーン社(現在はペンギン・ランダムハウス傘下)より刊行されて以来、『ピーターラビットのおはなし』は一度も絶版にならずに、世界累計発行部数4500万部を突破しています。
ポターの「小さな本」は毎年、世界で200万部以上が売れています。ピーターラビットは世界110カ国以上で販売される書籍とグッズに登場しています。ペンギン・ランダムハウス・チルドレンズは、Peter Rabbitのブランドの成長と保護に従事しています。The World of Beatrix Potterは、文学作品として世界最大級のライセンスプログラムであり、ペンギン・ベンチャーズによって管理されています。
★URL:https://www.peterrabbit.com/
PETER RABBIT (c) Frederick Warne & Co. 2021. PETER RABBIT and BEATRIX POTTER are trademarks of Frederick Warne & Co., a Penguin Random House Company. All rights reserved.
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